失敗ではなく「試行」を繰り返すという考え方
しかし、天才たち、良きリーダー、優れた科学者、すべての赤ちゃんは、「調整」する。そして成功するためにフィードバックを利用して行動を変える。彼らは自分の目標に常に集中している。赤ちゃんが歩きはじめるとき、9000回は転ぶだろう。しかし彼らはあきらめない。何度も「試行」する。歩くという目標のために。リーダーも自らの行動を変え「調整」する。そして何度も「試行」する。
良い例を挙げよう。アメリカのリンカーン大統領だ。リンカーンはすべての選挙に落選していたが、研究を続け、読書を続け、行動し続けていた。そしてついに最大の選挙、大統領選に勝ったのだ。
世界的な科学者たちも、多くの人から失敗者と思われていた。たとえばトーマス・エジソン。エジソンは6000回試行したのち、電球を発明した。多くの失敗をしたとバカにされたが、彼は「あなた方は皆、私が何千回も失敗したという。だが、私は失敗していない。数千回の実験を成し遂げたのだ。どの実験も目標に近づくためのものだった」と言った。
つまりエジソンはTEFCASを正しく認識していた。失敗を繰り返したのではなく、試行を繰り返したのだ。フィードバックをすべてチェックし、正しく考え直した。すべての試行が成功の一部となる。だから、失敗はしていない。これが良きリーダーの態度だ。