Q 腰痛は老化のせいですか?
A 老化のせいだけではないのですが、たしかに年齢が上がるとともに腰痛の発生頻度は高くなります。高齢になればなるほど腰痛も増え、65歳~74歳で15%、75歳~84歳で20%の人が腰痛を抱えています。これは骨粗鬆症と背骨の変形が進行するためと思われます。
しかし、背骨の変形があっても、必ずしも腰痛になるわけではありません。腰痛体操に年齢の制限はなく、100歳を超えた人でも「どこでも腰痛体操」で腰痛を克服した患者さんは何人もいます。背骨が硬くなっていても、少しずつ柔らかくすることはできますので、けっしてあきらめず希望を持って体操を続けていきましょう。
Q 自分の腰痛がどのタイプかわからない場合は、
どうすればいいですか?
A 腰痛タイプのチェックを行なっても痛みの変化がはっきりせず、タイプがわかりにくい場合があります。そのようなときは、試しに一つの体操をしばらく行ってみてください。後屈改善タイプの腰痛が一番多いので、まずは「壁反らし体操」を一週間続けてみるといいでしょう。
壁反らし体操で症状が改善しなければ、次に前屈改善タイプの「壁おじぎ体操」を一週間続けてみます。それでも症状が改善しなければ、最後に側方改善タイプの「お尻ずらし体操」を一週間続けてみましょう。それでも変化がなければ、体操では改善しない腰痛の可能性がありますので、医療機関を受診してください。