「お尻ずらし体操」で
側方改善タイプの腰痛を治そう

 側方改善タイプの腰痛を治療する基本は「お尻ずらし体操」になります。「お尻ずらし体操」は腰のどちら側に痛みがあるかによって動かす方向が変わってきます。左側に痛みがある場合は、まず「右お尻ずらし体操」を、右側に痛みがある場合は、まず「左お尻ずらし体操」を行ってください。

【右お尻ずらし体操】
1. 両足を肩幅に開いて、壁を右側にして、壁から少し離れて立つ
2. 右肘を曲げた状態で、右肘を壁に付ける
3. 右肩と肘を水平にするように、壁と体との距離を調節する
4. 左手を骨盤に当てて骨盤を押して、お尻を右側に水平にずらす
5. このとき左肩が下がらないように、両肩は水平に保つ
6. お尻を右にずらした姿勢を2~3秒保つ
7. ゆっくりお尻を元の姿勢に戻す
(下の写真をクリックすると動画が再生されますので参考にしてください)

【左お尻ずらし体操】
1. 両足を肩幅に開いて、壁を左側にして、壁から少し離れて立つ
2. 左肘を曲げた状態で、左肘を壁に付ける
3. 左肩と肘を水平にするように、壁と体との距離を調節する
4. 右手を骨盤に当てて骨盤を押して、お尻を左側に水平にずらす
5. このとき右肩が下がらないように、両肩は水平に保つ
6. お尻を左にずらした姿勢を2~3秒保つ
7. ゆっくりお尻を元の姿勢に戻す
(上記「右お尻ずらし体操」の動画を参考にしてください)

「お尻ずらし体操」は、痛みがある側と反対の一方向のみを行います。10回を1セット(3分程度)とし、痛みが強い場合は1日10セット(1時間おき程度)行ってください。腰痛がそれほど強くなければ1日5セット(3時間おき程度)でもかまいません。

 毎日、痛みの範囲・強さ・動きやすさによって、「お尻ずらし体操」が腰痛を改善させているかを確認してください。改善している間は体操を継続していきます。痛みの改善が停滞・悪化した場合は体操をストップします。

 その後の対処法はここでは紹介しきれないので、拙著『1回3分! 1人で治せる どこでも腰痛体操』をご参照ください。

 今回は、腰痛のなかでも代表的な「椎間板性腰痛」の治療に役立つ体操をご紹介しました(腰痛には他にもいくつか種類があります)。腰痛の根本治療はけっして不可能なことではありません。あきらめる必要はないのです。「どこでも腰痛体操」を実践し、是非あなたも腰痛完治への第一歩を踏み出してください。


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著者の銅冶氏は、ダチョウ倶楽部・肥後克広氏の腰痛を治したことでも有名な人物。本書はその銅冶氏が、長年の研究と実践の成果を全網羅した腰痛治療の決定版です!

【本書の主な目次】
第1章 あきらめていた腰痛
第2章 自分の腰痛のタイプを知ろう
第3章 壁体操:椎間板性腰痛を治す
第4章 こぶし当て体操:椎間関節性腰痛を治す
第5章 仙腸関節体操:仙腸関節性腰痛を治す
第6章 筋圧迫体操:筋筋膜性腰痛を治す
第7章 腰痛改善の正しい姿勢

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