間違っていても大丈夫!
まず、やってみる!

 伝え方はともかくとして、上司や先輩社員は「考えさせなければ成長しない」と強く考えているわけです。そのような思いが強いため、「考える前にすべて教えてしまう」ことに対して、罪悪感のようなものさえ感じている場合さえもあるのです。説明をして、「わからないことがあったら何でも聞いて」と言って切り上げるというケースが多いのですが、なんとか新入社員が自ら考える余地を残したいと思っているわけです。

 しかし、上司や先輩も最初から正解を求めているわけではありません。考えた跡があればそれでいいのです。ざっと情報を集めて考えて、それをぶつけてみるというくらいでちょうどいいと思います。

 とはいえ、ネットで情報を集めて、体裁を繕った模範解答的な意見や質問をすることは避けたほうがいいでしょう。「きれいに作りはするが、頭を悩ませた形跡がない」ということは、新入社員に何らかの課題を与えた場合に、上司の立場の人たちから多く聞かれる意見です。

 上司や先輩たちは、間違えながらも悪戦苦闘して成長していく姿が見たいわけです。それゆえ、「的外れなことを言ったら、馬鹿にされるのではないか」などという心配をする必要はありません。どんな的外れであっても、自分の頭を悩ませて真剣に考えたことは必ず伝わるからです。

(次回掲載は、7月18日です)


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