現状維持だけでは
自信は得られない

 失敗や負け、マイナスを回避しすぎると、小さなプラスは得られるかもしれませんが、最終的な結果がついてこないこともあります。

 ゴルフにしてもそうです。
池ポチャをしないように、バンカーに入れないように、OBにならないように、そればかりを恐れて、思い切りのいいショットを打つべきときでも細かく刻んでしまう。そういう人は、池にもバンカーにも入れないけれど、スコアも高くなりません。だから優勝争いには入りにくい。
失敗を恐れて萎縮する人の最大の欠点は、現状維持しか狙わなくなってしまうこと。やがて、現状維持することが最大の目標になってしまうのです。

 小さくても一歩ずつ、何かを乗り越えた、何かを克服した、チャレンジをして成功した。こういうチャレンジクリア経験の積み重ねが、自己肯定感につながり、「まだクリアしたことがないこと」を前にしても「できることからしっかりクリアすればいい」と、結果が出る前から自信を持って取り組めるのです。

 高すぎる目標設定や、間違ったポジティブ思考がより自信を失うと連載第2回で書きましたが、低すぎる目標設定もまた、自己否定につながってしまう恐れがあるのです。

 では「ちょうどいい目標設定」って何だろう。改めて考えた人もいるかもしれません。次回は、この連載でお伝えしています「OKライン」の手法を使った「三日坊主克服法」についてレクチャーします。
具体的に、どこにOKラインを設定すれば、苦手克服や良い習慣を身につけることができるのかについて説明できればと思います。
(次回更新は7月17日予定)


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