先週は食事の3つの約束、「和食・よく噛む・お茶お水」を紹介しました。
みなさんは、どれが難しかったですか?
長年の習慣を一気に変えることは容易ではありませんが、千里の道も一歩から。焦らず、あきらめず、常にゴールを意識しながら進めていきましょう。
さて今回はさらなる効果をあげる方法として、
(1)「いつ」 食べれば良いか
(2)「どれだけ」 食べれば良いか
(3)「どのように」食べれば良いか
について考えていきます。
(1)「いつ」食べれば良いか?
特に注意したいのが夕食の時間帯です。睡眠中は消費エネルギーが少なくなるため、“夜遅い食事”は肥満につながります。このことを分子レベルでも裏付けているのが、最近発見された「BMAL1(ビーマル・ワン)」という蛋白の存在です。
BMAL1は脂肪をつくって、ため込む働きがあり、その量は「午後10時~午前2時」にピークとなります。このように夜遅くに食事を摂ることは、エネルギー収支の観点からも分子レベルの観点からも肥満の原因になるので、できれば就寝3~4時間前には夕食を終えておくようにします。
■ Q&A
Q:仕事の関係で、夜遅くにしか食事が摂れない時はどうしたら良いですか?
A:夕食が就寝前になってしまう場合には、油脂類を使ったフライや天ぷらなど、こってりしたメニューは避け、消化の良い、あっさりした野菜中心のメニューにしましょう。今の季節なら鍋物やおでんなどがお勧めです。また、夕方頃につなぎとして軽食を摂っておくことで、就寝前の食べ過ぎを防ぐこともできます。
軽食としては、おむすび・手巻き寿司に野菜のおひたしのパックを添えたり、ミニサイズのざる蕎麦などがお勧めです。一方、菓子類や菓子パン、脂物・揚げ物の多いコンビニ弁当は、エネルギー量が高く、栄養バランスも偏るため、避けるようにしましょう。飲み物はもちろん、「お茶お水」ですね。
■TIPS1:定番を決めておく
「定番」の軽食を数パターン決めておくとよいでしょう。