著者の名前を冠した手帳がまだほとんどなかった頃、発売を開始した和田裕美さんの手帳。2015年版で10周年となった。2014年11月15日、東京・吉祥寺のパルコブックセンターで開催されたトークショーから、和田さんが伝えたい、手帳の活用法をレポートする。

営業のリーダーとして実績を上げていたときの手帳をベースに

 みなさんにご愛用いただいて、おかげさまで『和田裕美の営業手帳』10周年となりました。ありがとうございます。

 この手帳は、私が外資系教育会社で営業をやっていたときに使っていたものを基にしています。その手帳は、ある程度実績を上げて「キャプテン」というリーダー的なポジションに昇進すると支給される手帳だったので、手帳を持てることが誇らしかったのを覚えています。サイズはひと回り大きかったのですが、形は縦長で今の和田手帳とほとんど同じです。

一人ひとりと話しながらサインをする和田裕美さん。

 このサイズ、A4変形判という変形サイズだそうです。だから、真似しない限り、全く同じサイズの手帳は他にないんじゃないかと思うのですが、ちょうどいいサイズではないかと……。システム手帳みたいに分厚すぎないのでカバンの中で邪魔にならず、ポケットサイズの手帳より書き込み欄がずっと多いのでメモ用ノートを別に持たなくても済むだろう、ということで決めたサイズです。

 営業として数字の目標達成のために意識づけていたのが、「1年間を52週としてとらえる」ことです。それで、巻頭の月ごとの計画表にも、中の週ごとのスケジュールページにも、1月最初の1週から年末の52週まで、今週が何週かがわかるように数字が入っています。