外資系教育会社での営業時代、世界142ヵ国の支社の中で第2位の成績を収め、女性初・史上最年少の代理店支社長になった和田裕美さん。現在は株式会社ペリエの代表として、日本全国でコミュニケーション力や営業力アップのためのセミナー・講演会を行うなど、多忙な毎日を送っている。彼女はどのように紙の手帳を使いこなし、日々の仕事に活かしているのか。(聞き手/ライター 谷山宏典)
紙の手帳に「手書き」することで
仕事の効率も思考のスピードもアップ!
――和田さんは紙の手帳とデジタルツールをどのように使い分けているんですか。
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紙の手帳は主にメモ帳として使っています。人から聞いて気になった言葉を書くこともありますし、会社のミーティングの内容、ふと思いついたこと、講演で使えそうなネタなど、とにかくいろいろなことを書き込んでいます。
スケジュールについては、今はほぼデジタルツールで管理しています。仕事を円滑に進めるうえで、ほかのスタッフも私の予定を把握しなければならず、そうなるとデジタルツールで管理するのがいちばん便利だからです。
ただ、本音を言えば、スケジュールも紙の手帳で管理できたらいいなとは思っています。私が考える理想の手帳って、自分の記録がすべて書き込んであり、手帳を見ればその1年のことを全部思い出せるぐらいのものにしたいんです。
――1年間の記録を集約させるだけなら、デジタルツールの手帳機能でもできます。あえて紙の手帳にこだわる理由は。
やはり「手書きである」ことが重要だと思うんです。以前、脳の研究をしている先生にお話を伺ったとき、「手を使って文字や絵を書いているときや、手書きの文字を読んでいるときは、脳の前頭前野がすごく活発になっている」とおっしゃっていました。手で書くことで、書いた内容がしっかりと脳に記憶され、忘れにくくなるんですよ。