やっぱりゲームは、
させないほうがいい
塾では、授業は講義中心ではなくて、演習を中心にやっています。先生が何かを教えている時間よりも、子ども自身がせっせと手を動かし、問題を解いている時間を大事にしているのです。
これにはいくつかの狙いがあるのですが、「一人で黙々とやる」という習慣、感覚、集中力を身につけさせるというのも大きな目的の一つです。子どもにとっては、先生の話を一方的に聞いているほうが楽です。聞いていても、聞いていなくても授業は進んでいくからです。でも演習となると、そうはいきません。みんなが静かに問題を解いているので、自分も目の前のプリントや問題集に向き合わなければなりません。
このような演習をさせると、「一人で黙々と何かをやる集中力があるか、ないか」がはっきりわかります。子どものころから、積み木でも、ブロックでも、読書でも、絵を描くでも、リフティングでも何でもいいので、一人で黙々とやる時間を日常的に体験してきた子はやはり集中力が高いものです。
ただし、この時間にゲームをやらせるのはあまり意味がありません。ゲームというのは自分一人で黙々とやっているように見えて、実はゲーム自体が勝手に展開してくれるので、結果として受け身になっていることが多いからです。ゲームが100%無意味だとは言いませんが、「一人の時間」として考えるなら、やはりゲーム以外のことをやらせるように意識して欲しいと思います。