子どもの頃の夢をクラウドファンディングで実現!

 例えば、「自分の図書室を渋谷に作りたい!」というプロジェクトは、なんとクラウドファンディングの日本最多支援者数1737名の記録を樹立し、2014年6月にオープンにこぎつけました。このプロジェクトを達成させたのは森俊介さんの中学生のころから持っていた夢は、「いつか、自分の図書館をつくる」というものでした。

 森さんは、幼稚園のころから、外で運動するよりも家で本を読むのが好きで、 小学生のころは、「図書室の本を全部読んでやる!」と意気込むような子どもでした。中学生の時に、ある本で「田舎で私設図書館をつくったおじいさん」が出てきたのです。自分の好きな本に囲まれる暮らしを想像し、それに憧れを持ったといいます。しかし、図書館をはじめるにはお金がかかります。そして儲からないのが現実です。万が一生活に余裕があったら、おじいさんになったときに夢がかなうかもしれない。そんな少年が30歳になり、「もしかしたら、図書室をやりながらでも、自分がなんとか食べていくくらいのお金を稼ぐことができるのでは」と考えるようになったそうです。