「とにかく、やらないことには始まらない」そう決心して、午後にやっと1軒目に飛び込むことができました。
飛び込んでみると意外にあっけないもので、契約には至らないものの、話を聞いてもらうことができました。「悩みすぎてもしょうがない。一歩踏み出す勇気が必要だったんだな」と感じた思い出です。
感情的になるのを防ぐ
ポイントは、「ヒト」と「コト」を結びつけて考えないことです。
確かにお客様に断られれば、自分自身が否定されたような感覚になり、少なからずショックを受けます。
しかし実際には、お客様はあなたを否定しているわけではありません。商品を購入したばかりかもしれませんし、本当に手が離せない状況だったのかもしれません。あるいは、予算がなかったから、提案内容にメリットが感じられなかったからなど、断るにはいろいろな理由があります。
そういった背景があるなかで、商品を買うという行為(コト)を否定しただけで、営業マンであるあなた(ヒト)を否定したわけではないということです。だから、自分自身に非があると思い込み、必要以上に悩む必要はまったくないのです。
ヒトとコトを結びつけないことは、いろいろな場面で、感情的になるのを防ぐために有効な考え方です。
たとえば当時私が勤めていた会社では、機器の設置工事をする部門の対応がまずく、お客様に迷惑をかけてしまい、そのクレームが営業にくることがありました。
「ただでさえ大変な仕事をしているのに、クレーム処理までしなければならないなんて!」