私はそう腹を立てることがよくありました。
しかしこの怒りは、「工事部門はきちんとしたサービスを提供するはずだ」という自分の期待があるからこそ、わき起こる怒りです。もともと期待がなければ、怒りは生まれません。
もちろん、工事部門へ期待することはいいことなのですが、それが相手へ押しつけたものか、共有されたものかで、大きな違いがあります。もしかしたら、工事部門は人手不足でチームがうまく機能していなかったのかもしれません。だとすれば、その事実(コト)が問題なのであり、部門のメンバー(ヒト)には関係のないことです。
また、クレーム対応の際も、「お客様は工事部門の対応(コト)に対して怒っているのであり、自分(ヒト)に対して怒っているのではない」と考えれば、感情的になることなく冷静に対処できます。
それからもっと根本的なことですが、仕事に入れ込みすぎないというのも大事です。真面目な性格の人は、言われたことは全部自分の責任だと思い、一生懸命になって自分を追い詰める傾向にあります。
人間は常に緊張感を持って仕事をすることはできないもので、適度に休憩する必要があります。どうしてもイヤになったときは思いきってダラダラと仕事をしていったんリフレッシュ、それから気を取り直して頑張る、という切り替えも大事だと思います。
CHECK!
□「ヒト」と「コト」を切り離し、感情の高ぶりを軽減
□ときにはダラダラと仕事をする日もあっていい