人にあることは必ず自分にもある
弘前の言葉で「しばらくだね」というように話しかけていたと聞いて、おむすび一つで心というのはそこまで通じていくものなのだなと思ったの。
わたしも、もう介護される該当者ですが、なるべく自分でできることはやろうと思っています。「生きる」ためにがんばる(笑)。
だれもが、やがてそういうときを迎えます。 わたしも若いときに親戚のおじいちゃんやおばあちゃんから、人にあることは必ず自分にもあるから、自分には関係ないと思わないで役に立つことはやるもんだよ、とよく聞かされました。
この年になって、ほんとうにそういうときがくるんだなというふうにしみじみ感じます。
何十年も前に聞いた話が、今はそのとおりに実践する場になっているのです。
日々の生活の中から出てくるのが「直感」
これだけは体験しないだろうということも、全部体験しているんです。
だから今、目の前にあることをしっかりと見て、それを自分の中においておくと、いざというときにそれが生かされていくのです。
龍村仁監督と話していて、ピンピンと通じていくので、「直感と直感のぶつかり合いですね」と言ったら、
「直感はパッと出てくるものではない。日々の生活の中から出てくるのが直感なんですよ」
と監督はおっしゃいました。
その言葉は今も深くわたしの心の中に残っています。
透明になって無心になって目の前のことを精一杯やる、そのことからも直感力が磨かれていくだろうと感じています。