ベアーズ本社を訪ね、ベアーズ専務の高橋ゆきさんと、ベアーズレディの野口志保さんにお話を伺いました。

家事代行サービスは笑顔をつくる仕事

「専業主婦だったのですが、子どもも大きくなり、子どものいない時間帯に働きたいと思い、曜日と時間が選べるこの仕事に興味を持ったのがベアーズで働き始めたきっかけです」そう話すのはベアーズレディ歴3 年弱で研修の講師も務める野口さん。

 専業主婦がパートタイマーで働く場合、接客やスーパーのレジ係などが一般的ですが、立ち仕事のうえ、シフトの関係で好きな時間だけ働くわけにはいきません。その点、ベアーズの家事代行サービスは定期的に2 ~ 3時間ほどの短時間で利用する、といった顧客が多いため、「定期的に短時間だけ働きたい」という主婦のニーズにマッチするようです。

 とはいえ、短時間の間に掃除、洗濯、料理……などの家事を効率良く、かつ、プロのレベルで仕上げることが求められますし、それ以前に挨拶、笑顔など、サービススタッフとしてのマナーも重要です。「我々は作業マンではなく、サービスマンなのです。家がきれいだと嬉しいですよね、自然と笑顔がこぼれます。

 その意味で家事代行という仕事は、家庭や社会の笑顔の創出に貢献するサービスと捉えています。そうしたサービス提供者となるため、研修をしっかりと行っています」と語るのは高橋専務。「女性の愛する心を応援します」「家庭や社会の笑顔の創出」といったメッセージに共感し、「社会貢献をしたい」という動機でベアーズレディに応募する人も多いといいます。

普通の主婦が家事のプロに

 では、主婦が家事のプロになるための研修とはどのようなものなのでしょうか。2日間の初期研修は次の7課程。我々が訪れた日も、数名が研修を受けていました。