無意識に「日本語→英語」の直訳をしていないだろうか? その問題点と対策を「ロジカルイングリッシュ」の視点からお伝えしたい。
日本語をそのまま英語にするのは
やめよう
本記事より、前回の記事で触れた「ロジカルイングリッシュ」の紹介をしていきたい。まずはロジカルイングリッシュのルール1、「一文、一語で伝えない」だ。下記の英文を見てほしい。
(先週、風邪を引いていた妻から風邪を移されたのかな)
(妻から風邪を移されたかな。先週、具合が悪かったから)
この良い例、悪い例からもわかるように、日本語で一文だからといって、無条件に英語でも一文に収めようとするのはやめよう。
上の例では、日本語をそのまま英語に置き換えたため、複雑な文になっている。「日本語→英語」の直訳を行うと、こうした文になりがちだ。
その英語、実は伝わっていません!
会話では、悪い例の形でwho、which などの関係代名詞を使うことは稀である。良い例のように、文は一旦そこで切り、she、it、that などの代名詞を主語に新たな文を始めるのが一般的だ。
これからは関係代名詞を使わないといけない時点で、「おかしい」と思ったほうがいい。良い例では、二文に分けてすっきりした表現となった。日本語で一文だからといって、英語でも一文である必要はないと肝に銘じよう。
筆者はTwitter 上で英語の添削をしているのだが、そのとき「○○は英語で何と言うんですか」という質問をよく受ける。彼らは日本語の「○○」という単語に対し、英語にも相当する単語があると信じているわけだ。
たとえば、「あの子は若いのに、しっかりしている」という場合の「しっかり」は英語で何というのかという問いがあった。
あなたならどう答えるだろうか?