NPSで顧客の好感度を測定する
これとは別に、縦軸にあなたの会社の商品・サービスを、友人や知人など、他の誰かに紹介してくれる可能性の度合い=おススメ度を「好感度」と解釈してもいいと思います。
具体的には、顧客にこう質問します。
「当社(の商品・サービス)のおススメ度は、10点満点中で何点ですか?」
この「究極の質問」に対する顧客の回答を、あなたの商品・サービスに対し(1)0~6点の顧客は批判的、(2)7、8点は中立、(3)9、10点は「いいね!」と言ってくれる推奨者、と考えて、3区分で集計します。
たとえば、(1)が全体の10%、(2)が20%、(3)が70%であれば、好感度=(3)70-(1)10=60となります。
この好感度測定指標が、ベイン・アンド・カンパニーのフレッド・ライクヘルド氏が提唱するNPS(ネット・プロモーター・スコア、あるいはシステム)です。
これは、あなたの会社の商品やサービスに推奨者がどれだけいて、どれだけ忠誠心(ロイヤルティ)があるかを測定する経営指標です。
フィットネスクラブを全国展開するルネサンスや、アマゾン傘下の靴ネット販売のザッポス、星野リゾートなどが、このNPSという指標を活用し、年々業績を向上させています。
※次回は、8月6日(木)に掲載します。