自信が低くて悩んでいる人の大半は、 自分の強みを知らない

 自己肯定感を高めるには、弱みや短所にばかり注目していてはダメです。

 自分が生まれ持った才能や強みを理解し、それらをいかに伸ばし、仕事や生活を通してどのように活かしていくべきかを考える「強み思考」の心の持ち方が重要となります。

「強み」の研究は、21世紀に入ってから盛んになった、比較的新しい心理学の研究です。研究論文の数は非常に豊富で、今でも数多くの調査が世界各地でなされています。

 強み研究の中心的な存在が、アメリカにあるVIA研究所です。VIA研究所は、ポジティブ心理学の創始者であるマーティン・セリグマン博士とクリス・ピーターソン博士が開発した強みの診断法「VIA‒IS」の著作権を保持しています。  

 私は「根拠なき自信」の作り方の秘訣を知るために、VIA研究所のライアン・ニーミック博士に取材を行いました。博士は、VIA研究所において強み研究の啓蒙・教育活動に従事する教育ディレクターです。

 強みを活用することで、いかに揺るぎない自信を養うことができるのか、自己肯定感をどう高められるのかについて、質問しました。