自信のない人でも、「自分の強み」は必ず持っている  

 自身が臨床心理士であり大学でも教えているニーミック博士は、取材に対して、こう答えてくれました。

「私を訪れる患者や学生でも、自信の低さで悩んでいる人がいます。しかし、ほとんどの場合、自分が持つ強みについての認識がないのです」

「その人たちに、私はよく尋ねます。『独自の強みは何ですか?』と。そんなとき、その人たちは何も答えがないかのように、うつむいてしまうのです」

「でも、誰もが24種類に分類される内面の強みをもっているのです。それは自信で悩む人たちにも内在しています。それらの強みを引き出せば、問題に直面してもうまく対処することができ、自分の幸福度も養うことができます。患者や学生にこの話をすると、大抵の場合、とても驚いた表情をします」  

 博士は、自信が足りない人の特徴として、「強みの無知」の問題を取り上げました。

自己の強みに無自覚でいると、いざというときに自信を発揮することができないのです。また、慢性的に自信のない、不安な心理状態になってしまうこともあります。