『週刊ダイヤモンド』2015年10月3日号の特集は、「いまさら聞けない IoTの全貌」。2020年、センサーを組み込まれた全世界250億個の「モノ」がインターネットにつながる。それが「Internet of Things」(モノのインターネット)、略してIoT(アイオーティ)と呼ばれるトレンドです。第4次産業革命ともいわれるIoTを知らずして、これからの競争を勝ち抜くことはできません。いまさら人には聞けない、IoTの全貌をお見せしましょう。

いまさら聞けない「IoT」の基本の“き”『週刊ダイヤモンド』2015年10月3日号の特集は、「いまさら聞けない IoTの全貌」

あなたの暮らしはこう変わる!

 目覚まし時計が鳴るとともに、照明が点灯。コーヒーメーカーは熱々のコーヒーを入れ始める。朝食前にトイレに寄れば排せつ物からその日の健康状態をチェックしてくれて、重要なメールが届けば照明が点滅して通知。内容はテレビ画面に表示される。

 外出先で立ち寄った店では、自分好みの商品がスマートフォンに表示されて買い物をサポート。スーパーに入れば、自宅の冷蔵庫から「卵がもうない」とスマホに通知が届き、売り場まで誘導される。

 身の回りのモノが、あたかも自分専用の執事のように話し掛け、世話を焼いてくれる。かつて、小説や映画で描かれていた未来の“夢物語”が、IoTによって実現可能な段階に入ってきている。

 IoTとは、身の回りにあるモノにセンサーが組み込まれて、直接インターネットにつながり、モノ同士、あるいはモノとヒトとが相互に通信できるようになる仕組みのことだ。

 従来のインターネットの世界は、ヒトがパソコンやスマートフォンなどのIT機器を介してつながっていた。IoTの時代になると、それが身の回りのあらゆるモノにまで広がっていく。

 ただし、IoTをただの技術トレンドだと考えると、本質を見誤ることになる。モノとモノ、ヒトとヒト、モノとヒトがインターネットでつながることで、暮らしやビジネスが根本から変わる可能性があるからだ。IoTが「第4次産業革命」といわれるゆえんである。ちなみに、第1次産業革命は蒸気機関、第2次は電気、第3次はコンピュータの利用が革命の引き金になった。今回はIoTがきっかけとなる。

 IoTがもたらす革命をいち早く見抜き、大胆に動き出している企業がある。米国の製造業の巨人、ゼネラル・エレクトリック(GE)である。

 今回、われわれはシリコンバレーにあるGEのIoT総本山での密着取材を敢行。同社の大変革の現場に迫った。