企業と大学双方で
取り組みは始まる
そして何よりも大切なのは、この企画が「食」という当社の事業分野そのものでの企画であることです。“単にとってつけた、面白そうなコンテンツ”であっては、内定式としては意味がありません。
(当日はあいにくの雨と強風で、予定した若洲海浜公園での開催を中止。屋内会場での開催に切り替えました。運営側の話ですが、切り替え判断の早さ、決まったことへの対応の早さ、どんな状況でやり抜くことはやり抜くという担当者の心意気は、上司としても嬉しいものがありました)
繰り返しになりますが、教室生活から社会生活への移行は簡単ではありません。そして、頭で理解しただけで、これを成し遂げることは間違いなくできません。言葉での説明と様々なワーク体験の往復によって、これを実感し、新たな生活に正面から対峙できるようにするのが、内定式から始まる一連の内定者教育と、新入社員教育の役割です。
そのためにも、まずは何よりもブリッジスの「トランジションの3段階」における「第1段階……何かが終わる時」をきちんと感じてもらう必要があります。
良いとか悪いとかということは関係なしに、社会に出るというのは、これまでの人生で最大のトランジションであり、それを乗り越えることなしに、良い仕事をやり続ける、良い仕事とともに良い人生を歩むことはできないことを感じ、理解する必要があります。
そのために、これまでの何かを捨て、置いていく。そういう機会が必要です。
そして、このような思いを持ちながら、大学の皆様と、さまざまな議論や実践をしていきたいと思っている企業人は、実はかなりの数、いるはずです。
就職活動、採用活動を時期論で解決しようとするのではなく、きちんとした丁寧で大胆な、「愛」のある取り組みが、どんどんこれから始まっていきます。