読み飛ばすか迷ったら、「最初と最後の5行」だけ

◎あなたの積ん読も、これで解消!!
『遅読家のための読書術』(印南敦史・著)

そのあとにやることは非常にシンプル。
各ユニットの「最初の5行」と「最後の5行」だけを読むようにするのです。

機械的にこの読み方をするだけでも、かなりの時間短縮が可能です。「はじめに・目次を読んでもどこが大切なのか判断できない」というときには、この方法を積極的に試してみてください。

本のタイプにもよるのですが、こうやって「間」がすっぽり抜け落ちた読み方をしても、なにが書かれているのかは、かなり「わかってしまう」ことに気づくと思います。

こうなる理由はいくつか考えられますが、僕自身は次の2つが大きいのではないかと考えています。

1つは、人間の脳というのは不思議なもので、抜け落ちている部分を自動的に補おうとしてくれるから。A→Cの順で読むと、「あいだにはBというようなことが書いてあるのだろうな」というふうに頭が勝手に予測するのです。
もちろん予測なので外れていることもあり得るのですが、それほど心配する必要はないと思います。

なぜか? それが2つめの理由とも関係しています。