あなたは「貨幣交換方程式」「ケンブリッジ方程式」「新自由主義」「マネタリズム」といった歴史的な経済理論や経済思想に行き着き、さらに「貨幣とは何か」という根源的なテーマまで行っちゃうかもしれない。さらに「仮想通貨」といった今日的というか、近未来的な金融問題も視野に入ってくるだろう。

 こうして読書の質と量は飛躍的に増大することになる。テーマはなんでもよい。仕事で出てきた課題を拡大し、「大袈裟な準備」に入ろう。通勤経路上の図書館が必ず役に立つ。図書館一つではなく、二つ、三つと対象とする図書館を増やしてもいい。通勤経路上の図書館の優劣もわかるだろう。

 図書館には過去の膨大な文献がストックされている。最近のベストセラー小説を借りている場合ではないのだ。そんなどこにでもあるふつうの本なんか、本屋で買えばいいのに。

近くの図書館に行く前に
「国会図書館サーチ」でまずは検索

 近隣の図書館はどこも小規模で、金融関係の本なんかほとんどない、小説ばっかり、という場合もあるだろう。

 そういう場合は、まず国会図書館のホームページを開こう。左上に「国立国会図書館サーチ」の窓がある。ここで検索する。「すべて」「本」「記事・論文」「新聞」「児童書」「レファレンス情報」「デジタル資料」などと形態別に同時検索でき、さらに全国の都道府県立図書館の収蔵情報もヒットする。情報は多すぎるので、「本」だけでもよい。

 出力結果をプリントして、近くの小図書館に行く。司書に検索結果を見てもらい、もっとも近い県立図書館か、あるいは国会図書館から取り寄せてもらえばよい。司書に相談すれば検索してくれるが、あいまいなキーワードを何度も入れて試行錯誤しないと自分の思考がまとまらないので、検索は自分で行なったほうがよろしい。自宅でもできるし。

 都道府県立図書館ではなく、近隣の市町村立図書館に所蔵されている本もあるだろう。その場合は別の複合データベースを検索するが、そこまで細かい検索は司書に頼んだほうがいい。

 全国の市町村立図書館まで横断検索できる民間のサイトもあるだろうが、個人の検索情報がマーケティングのビッグデータに取り込まれて売られちゃうかもしれない。ネット書店で検索すると履歴がデータとして取り込まれるが、これはこちらが意図しているのでいいが、公共図書館を検索していて自分のデータが取り込まれるのは、意図せざる事態なので私は避ける。