個人的にやってみたい統計の分野とは?

川村 西内さんが今後、仕事ではなく個人的にやってみたい統計の分野はあるんでしょうか?
西内 こう見えて中学生の頃から就職するまで、ずっと音楽をやってたんです。もともとベースで作曲をしてて。大学ではバンドをやりながら、他の大学のゴスペル・サークルに通って歌ったりしてました。

川村 統計学の人がゴスペルですか?
西内 はい(笑)。東大の大学院に行くことが決まっていたんですけど、もう一つの野望としてバンドでレコード会社のオーディションを受けたんです。偉い人がライブを見に来てくれるところまで進んだんですが、「まぁまぁうまいけど、ボーカルに魅力がない」と言われて…。サークルに入ったのも、ビジュアルが強くて歌がうまい人がいたらスカウトしようと思って。

川村 僕も子どもの頃から映画と同じくらい音楽が好きで、ずっとバンドでギターをやってましたけど、たいしてうまくなることもなく…夢を諦めました(笑)。
西内 ちなみに、どうしてこの話をしたかというと、そのオーディションに行く前に今から売れる音楽のジャンルを徹底的に分析したんです。当時ネットを見たらオリコンで100位以内に入った曲が過去20年くらいまではさかのぼることができたので、全部ジャンル分けをして、どういう動向があるかとか…。

川村 どんな統計が出たんですか?
西内 細かいことはいろいろあるんですが、あるジャンルの曲がトップ100に入ってからまったく入らなくなるまで、だいたい12年くらいだってことはわかりました。