「ビジョン」は成長しつづけるための羅針盤

 主人公は、離婚したばかりの専業主婦、エリー。まだ10代の子ども2人を養うために、見つけた仕事は中堅保険会社の経理でした。入社早々、あることに気づきます。それは、全社員にあてた「みなさん、おはよう。ジムです」で始まるメールでした。エリーはそのメールに惹かれながらも、業務を覚えていきます。

 あるとき、早朝から仕事をしたい気分になり、会社に行きます。一つだけ開いているドアから入ると、そこにはメールの送信者、ジムがいました。ジムは、この会社の二代目社長でした。エリーはメールの感想を伝えながら、ジムへ「質問」をしていきます。

 ジムは、創業社長の時代に比べると社員の一体感が薄れてきていることに悩み、エリーは、慣れない仕事と家庭のマネジメントに悩んでいました。

 そして、2人の対話を通じて、ジムは「わが社のビジョン」を作り、エリーは「わが家のビジョン」を作成し、それぞれ全社・家族に導入していきます。

 明確な「目的」を掲げ、基準となる「価値観」をもち、「未来のイメージ」が描き出せたときに何が起こるか……そして、感動のラストは……?