イライラして般若のような形相になっていませんか?

 皆さん、こんにちは。澤です。

 今回は「アンガーマネジメント」を解説するシリーズの最終回です。

 アンガーマネジメントのふたつ目の暗号「三重丸」については前回お伝えしました。

 怒りの正体は「べき」という言葉に集約することができ、自分の中の「こうすべき」「こうあるべき」という思考が周囲の認識とズレる際に怒りが生まれることをお伝えしました。

 また、三重丸は「自分と同じ」「自分と違うが許容範囲」「自分と違う・許容できない」の3つの領域(図では円)から構成されており、ふたつ目の「自分と違うが許容範囲」の領域を広げていくことが大事だと説明しました。この領域が広がることは、他人との価値観の違いを受け入れられるようになることで、それはグローバル人材としての成長に不可欠な要素を手に入れることにつながります。ぜひ、「べき」にとらわれない思考を心掛けてみてくださいね!

 さて、今回はいよいよ最後の暗号「分岐」(上の図では右端)を扱います。「分岐」は、皆さんの行動に影響します。

暗号3:分かれ道・行動のコントロール

 自分の「べき」と現実の間にギャップがあるときに怒りを感じるということは既にお伝えしましたが、今回は、自分が「こうあるべきである」「こうするべきである」と感じる人・物・出来事がどうしてそう感じられるのかということをもう少し整理したいと思います。

 あまりピンと来ないかもしれないのですが、世の中にある様々な事象に対して人の感じ方には差があるのと同時に、その事象に対して自分が働きかけることができるかどうか、そして事象が本人に与える影響にも大きな差があります。それらが全く整理されずにごちゃ混ぜになると、「損をする怒り」を感じたり、後悔する行動を起こすことになります。