東大・京大推薦合格者輩出高校

ハードルが高い東京大学・京都大学の推薦入試。連載『「MARCH・関関同立・旧7帝大」ランキング』(全11回)の#3では、過去5年で合格者を輩出している高校をランキングした。東大の1位は広島の有名進学校、広島高校。京大の1位は文武両道で有名な大阪桐蔭高校。一般入試でも東大・京大に合格者を多数輩出する名門高校が並んだ。

「週刊ダイヤモンド」2020年3月14日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。AO・推薦入試は2021年度から総合型選抜・学校推薦型選抜に名称変更

東大、京大、旧7帝大を5年間集計
推薦合格者数を徹底分析!

 東京大学のAO・推薦入試が2021年春入学者向けから受けやすくなる――。2月に開いた記者会見で、武田洋幸・推薦入試委員会委員長は「推薦入試の志願者を何とか増やしたい」と強調した。

 これまで東大の推薦入試は、とにかくハードルが高かった。数学オリンピックの受賞歴や語学試験での高得点といった実績が評価され、大学入試センター試験も8割程度の得点が求められる。しかも、推薦人数は各校最大で男女1人ずつに限られていたのだ。

 推薦入試を開始した2016年春入学から、募集定員の約100人を満たした年は皆無である。今年春は志願者数が173人、合格者数は73人と定員割れが続いている。この状況を打開するため、東大は3月に、1校当たり最大2人だった人数制限を4人に倍増させる緩和策を打ち出したのだ。

 今後、東大へのAO・推薦入試ルートは、確実にチャンスが広がる。将来東大を受験する生徒にとって、その合格実績はこれまで以上に重要になってくるはずだ。

 そこで、16年から20年の5年間で何人を東大の推薦入試に合格させたか、大学通信提供のデータを基に高校別に集計し、ランキングした。