『もし海外出張まで、あと1カ月しかなかったら!?ビジネス英語4週間集中プログラム』の著者、大島さくら子さんが教える、ビジネス英語のミニレッスン。今日は単語力と文法力の鍛え方も併せて教えてもらいます。

「遅かったですね」と
イヤミにならない言い方

 会社などで、アポのある訪問者を受け付ける際に、「お待ちしておりました」と伝える場合がありますが、そのまま訳してWe have been waiting for you.とすると、「ずっと長い間待っています(=遅かったですね)」という意味になり、到着が遅いと相手に対するイヤミや批判と取られる可能性があるので、注意してください。

 そこで、wait for ~ではなく、expect~を用います。
expectには「期待する、予期する」という意味以外に、「(当然起きることや、来るであることを)待つ、楽しみにする」という意味があります。
 例えば、上司や同僚などの訪問者を自分が受け付けた場合には、

She has been expecting you.
 「(彼女があなたを)お待ちしておりました」

 と伝えます。
 これは会社への訪問者に対してだけでなく、自宅やパーティなどの集まりで、ホスト役がゲストを迎える際にも歓迎の意を込めて使う表現でもあります。

 いずれの場合も、「~を楽しみにしている」という表現 look forward to ~の現在完了形を用いて、

We have been looking forward to seeing you.
 「お会いできるのを楽しみにしておりました」

 と伝えてもいいでしょう。
 なお、

We are expecting you.と現在進行形を用いて、「近い未来の出来事を楽しみに待つ気持ちを表す」ことができます。例えば、

We are expecting you in Tokyo next month.
 「来月、東京でお待ちしております」

 のように言います。