PC時代からスマートフォン時代への切り替わりに乗り遅れたマイクロソフトは、全盛期を過ぎたと見られていた。しかしここ数年、状況は大きく変わってきている。マイクロソフトは創業40年目にして、史上最高の株価を記録。マイクロソフトに一体何が起きているのか? 実は、2014年にサティア・ナデラが新CEOとして就任後、マイクロソフトは大変革を行っていた。これまでのビジネスモデルを根本から転換し、従業員12万人、売上10兆円の世界最大のソフトウェア会社をゼロから作り替えようとしているのだ。その変革は、ビジネスモデルからミッション・ステートメント、企業風土、ワークスタイル、人事評価、人材育成、組織運営まで多岐にわたる。本連載はマイクロソフトの全面協力を得て、シアトルの本社を取材。現役幹部たちへのインタビューから、変革の全貌を浮き彫りにする。