週刊ダイヤモンド編集部
史上最速で伸び続けている数字がある。訪日外国人(インバウンド)の数だ。2017年の訪日外国人数は9月末時点で2119万人を突破。国は東京五輪開催の20年に4000万人、そしてその先の30年に6000万人の目標を掲げる。この勢いが、二つの業界に「ゲームチェンジ」を促している。

第34回
「母子家庭で無理と思っていたが、『受験サプリ』(2016年に『スタディサプリ』に名称変更)のおかげで志望校に合格した」。そんな声がリクルートマーケティングパートナーズ社長の山口文洋の元に多数、寄せられている。

在庫は最大90%オフの社員割引きで一斉処分。バブル入社組を破格の退職金で追い出し、郊外店や高級食品スーパーの株式も手放すなど、杉江俊彦社長率いる三越伊勢丹ホールディングスはなりふり構わずリストラに走るが、将来の百貨店像は見えない。

類書が多数ある中で、今年1月に出版された『マッキンゼーが予測する未来』は、日本で4万人以上の読者を獲得した。その共著者の一人で、東アジアの情勢に詳しいドッブス氏に日本の課題を聞いた。

森信親・金融庁長官の肝いりで新設された「つみたてNISA」。10月から口座開設の受け付けが始まったが、販売会社の金融機関は慎重姿勢が根強い。早くも業界内に冷めた雰囲気も漂う中、足元では普及を阻みかねない三つの“壁”が浮上している。

日本株の上昇が止まらない。日経平均株価は10月23日の取引で、ついに歴代最長となる15連騰を記録した。これまで幾度も「強運」を発揮してきた安倍政権が、今回は野党の自滅という追い風を受け、総選挙が与党大勝の結果に終わったことが主因だ。もっとも、海外の動向に相場が揺さぶられやすい環境は変わらず、このまま強気一辺倒を保てるかは予断を許さない。

名門・神戸製鋼所の信用不安が止まらない。不正の温床がアルミ・銅から鉄鋼製品へ広がり、巨額の損失リスクが日増しに高まっているのだ。神戸製鋼の独立路線に赤信号がともっている。

日本初の舌下錠タイプのスギ花粉症アレルゲン免疫療法薬「シダキュアスギ花粉舌下錠」(医療用医薬品)の発売が2018年4月以降に先送りされた。スギ花粉シーズンは1~4月。患者にとって悲報である。

2018年、野菜工場の建設が国内外で相次ぐ。先行投資をして野菜工場の黒字化に道を開いた日系企業に、やっと“刈り入れの時期”が到来するわけだ。しかし、米中の新興勢力が巨額投資を行い、市場を席巻しようとしている。

東芝の半導体子会社、東芝メモリを買収することになった日米韓連合の内部で、フラッシュメモリー首位の韓国サムスン電子を追撃するため、東芝メモリの投資を増額する構想が浮上している。

独フォルクスワーゲン(VW)が来年初め、ついにディーゼル車を日本市場に導入する。VWといえば2015年9月、米国の排ガス試験をクリアするために違法なソフトウエアをディーゼル車に装着していた不正が発覚。

名門・神戸製鋼所の信用不安が止まらない。不正の温床がアルミ・銅から鉄鋼製品へ広がり、巨額の損失リスクが日増しに高まっているのだ。神戸製鋼の独立路線に赤信号がともっている。

2017/10/28号
今年度上半期の新築マンション市場において、首都圏の供給戸数は1992年度以来の低水準。平均販売価格は過去26年度で最も高い価格となった。もう一つのマイホームの主役、戸建て市場も大都市の住宅地に地価暴落を招きかねない“時限爆弾”を抱えている。先の読めない時代、どう住まいを選べばいいのか。

普段、あまり目にしないデータに光を当て、ビジネスパーソンにとっておきの「お役立ち情報」をご紹介する『ダイヤモンドDATAラボ』。今回は、人気企業への就職者数を業種ごとにランキング、今回は【自動車・鉄鋼・機械会社編】です。

普段、あまり目にしないデータに光を当て、ビジネスパーソンにとっておきの「お役立ち情報」をご紹介する『ダイヤモンドDATAラボ』。今回は、人気企業への就職者数を業種ごとにランキング、今回は【自動車・鉄鋼・機械会社編】です。

第33回
1980年発売の「ポカリスエット」、83年発売の「カロリーメイト」……。「新たな市場を創り出す」をコンセプトに掲げ、大塚製薬ニュートラシューティカルズ(「ニュートリション=栄養」+「ファーマシューティカルズ=医薬品」の造語)関連事業は数々の製品を世に送り出してきた。そのラインアップへ2008年に加わったのが、男性スキンケアブランド「ウル・オス」だ。決して平たんではなかった開発の現場には、今ではウルトラの母ならぬ「ウル・オスの母」と呼ばれる現コスメ事業総括、櫻井千秋の姿が常にあった。

民営化以降、投資信託の窓口販売や運用資産の構成を変えるなど、収益拡大を図ってきたゆうちょ銀行。2015年11月には東京証券取引所1部に上場したが、有価証券の運用に偏った収益モデルは前途多難だ。

10月2日、総合化学メーカーの昭和電工は、ドイツのSGLカーボンが持つ黒鉛電極事業の買収を完了し、同事業で世界トップに躍り出た。

医師の処方箋が必要な医療用医薬品(処方薬)から、処方箋不要のOTC(大衆薬)に転用された医薬品をスイッチOTCという。国が主催する転用の検討会では7月に緊急避妊薬が俎上に上り、スイッチOTCにあらためて注目が集まっている。スイッチOTCのキーパーソンへのインタビューを全4回でお届けする。

今年6月、三菱東京UFJ銀行は小山田隆前頭取の健康問題を理由として、三毛兼承頭取の就任を決めた。突然のトップ交代劇からの4カ月間で感じたことや、銀行単体からグループ連結へと経営の重心が移りゆく中での銀行頭取の役割について、三毛頭取に聞いた。
