
2008.12.18
問題視される「第三者割当」の何をどう規制すべきか
法務省が第三者割当を規制する方向で動いている。第三者割当は手間暇コストのかからない資金調達手段だが、既存株主をないがしろにするケースも見られる。しかしそこまで市場から評判が悪い理由は何なのだろうか?
慶應義塾大学総合政策学部教授。1974年兵庫県生まれ。リーマンブラザーズ証券、UBS証券で投資銀行業務に従事した後に、SNS運営会社を起業。同社売却後、ベンチャーキャピタル、金融庁金融研究センター、神戸大学大学院経営学研究科教授等を経て、2022年4月から現職。主な著書に『コーポレートファイナンス 戦略と実践』(ダイヤモンド社)、『地域経営のための「新」ファイナンス』(中央経済社)等。専門はコーポレートファイナンスとソーシャルファイナンス。2019年8月より2021年3月までスタンフォード大学客員研究員としてアメリカシリコンバレーに滞在し、ESGを通じた企業変革について研究。上場企業の社外取締役も兼任。博士(商学)早稲田大学。
2008.12.18
法務省が第三者割当を規制する方向で動いている。第三者割当は手間暇コストのかからない資金調達手段だが、既存株主をないがしろにするケースも見られる。しかしそこまで市場から評判が悪い理由は何なのだろうか?
2008.11.27
豊富な資金を元に日本企業が買収攻勢に打って出ている。報道のされ方を見ていると、日本企業万歳論のトーンがたぶんに出ているように感じるが、もっと疑問や懸念を表明する意見があってはいいのではないだろうか。
2008.11.20
景気悪化の局面では、なるべく多くの事業を抱えて、1つの事業のマイナスを他で補えるようにしたいと考える経営者が増えると思われる。では、どういう状態の多角化経営なら株式市場から評価されるのだろうか。
2008.10.22
先日北京に出張した時、「北京の人たちはとにかくよく勉強する」という話を聞いた。学ぶことの貪欲さに関しては日本よりも高いそうだ。中国ではむしろ大卒よりも大学院卒が当たり前の時代が来ているという。
2008.10.8
いま世界で起きている金融危機がいつまで続くのか?その処方箋は?となると、皆目見当がつかない。最近はこのような質問をされることを嫌がる専門家も少なくないようである。「答えが分からないから」だそうだ。
2008.9.24
経済報道の中で当たり前のように使われる「株価と為替の値動きは連動する」といったコメント。しかし統計的に分析する手法を身に付けると、それらがいかに曖昧で説得力に欠けるかを認識することとなる。
2008.9.2
株式投資家が株式に投資をする際、国債よりどの程度高いリターンを要求するか?その数値を「マーケットリクスプレミアム」と呼ぶ。これは企業価値算出の際に重要となる。
2008.8.19
JR東海の株式への投資を検討する投資家の多くは、JR東日本との比較検討を行なうはず。今回の「呼値変更」は両社銘柄への株式投資をよりフェアな形で比較検討できることになる。
2008.8.7
先日受けた「ファイナンスのための数学基礎」の授業でのこと。基礎を学んだり、誰かに教える場合の効果的な方法について大いに教えられた。苦手意識を克服し、理解度を高めるための工夫が随所になされていたからだ。
2008.7.23
最近、航空会社は従来のエコノミークラスのシートよりも少しスペースの広い「プレミアムエコノミーシート」を導入しつつある。しかし、なぜ今までこのプレミアムエコノミーシートがなかったのであろうか?
2008.7.10
日本で上場第1号の「伊藤園優先株」が普通株の株価を下回っている。本来なら、配当額の高い優先株が普通株を上回ってもよさそうなものである。その理由を先日大学院の授業でディスカッションする機会があった。
2008.6.24
社外監査役が経営陣に“物言い”をつけるケースがちらほらと出始めている。だが、反乱ばかりがクローズアップされると、監査役制度の形骸化がますます進む恐れもある。
2008.6.10
社会人大学院生が増えている。その背景には、本質を考える場としての大学院の価値の認識向上がある。社会人は変わり、大学院も大きく変わった。次に変わらなければならないのは、それらを有効活用すべき企業である。
2008.5.27
株主総会の時期が近づくと、話題になるのが委任状争奪戦。勝利のためには、マスメディアを通じたメッセージ発信が効果的といわれる。だが会社法の授業では、その手法は法的にグレーとの解釈もあると教えられた。
2008.5.13
4月最終週の日経ヴェリタスの巻頭特集はソニーの復活であった。その記事を読んで最初に思ったことは、「もしやコングロマリットプレミアムの議論が再燃するのか?」である。
2008.4.22
私は4月より公共政策とファイナンスを学ぶために大学院に通い始めた。それを伝えた時に多くの人は「なぜ必要なの?だって金融とか詳しいじゃない?」という反応がほとんどだった。
2008.3.13
東芝グループから独立し、更なる成長のための「攻め」のMBOを果たしたコバレントマテリアル(旧:東芝セラミックス)。その香山社長にその経緯と狙いを伺った。今回はその【後編】である。
2008.2.28
東芝グループから独立を果たしたコバレントマテリアル(旧:東芝セラミックス)は、業績が好調な中、更なる成長を目指してわざわざ自らMBOという選択肢を取った企業である。
2008.1.22
日本のファンドビジネスの草分け的存在であるMKSパートナーズの松木伸男代表取締役に、日本のファンドビジネスの変遷とその特徴についてお話を伺った。今回はその【後編】です。
2008.1.10
日本のファンドビジネスの草分け的存在であるMKSパートナーズの松木伸男代表取締役に、日本のファンドビジネスの変遷とその特徴についてお話を伺った。今回から2回にわたって掲載する。
アクセスランキング
日本製鉄が漏らした“苦し紛れ発言”、3兆6000億円のUSスチール買収で背負った「大きすぎる代償」とは
「なかなか上手やね」とくら(浅田美代子)、のど自慢の意味深な演出でチラつく誰もが知る歌姫とは【あんぱん第67回レビュー】
「プレッシャーで人は成長する」は本当か?→宇宙飛行士・野口聡一氏の答えが正論すぎて、ぐうの音も出なかった
徴兵逃れて遊郭で“お祝い”…「津山30人殺し」犯人が“夜這い”を繰り広げた村の事情
40歳で「異動させた方がいい」と思われるダメ会社員の特徴・ワースト3
1週間で「やせていく体」に変える習慣【医師が解説】緑茶、歯磨き、チョコ…〈再配信〉
リーダーが休みを取るときに「言ってはいけない」言葉とは?〈再配信〉
日本製鉄が漏らした“苦し紛れ発言”、3兆6000億円のUSスチール買収で背負った「大きすぎる代償」とは
「プレッシャーで人は成長する」は本当か?→宇宙飛行士・野口聡一氏の答えが正論すぎて、ぐうの音も出なかった
試用期間に「全治3カ月」の大ケガ!会社は新入社員をクビにできる?→社労士のアドバイスが納得だった
中居正広、国分太一、田原俊彦…不祥事を起こす「ジャニーズおじさん」のたった1つの共通点
「プレッシャーで人は成長する」は本当か?→宇宙飛行士・野口聡一氏の答えが正論すぎて、ぐうの音も出なかった
「漢字があふれ売春宿も…」中国人急増で国境の町に異変、経済支配で高まる“格差”リスク〈注目記事〉
国分太一、中居正広、田原俊彦…ハラスメントを連発する「ジャニーズおじさん」とジャニー喜多川に共通する「3つの悪癖」とは
「この人、教養がないな…」ガッカリされてしまう50代の話し方とは?
ジークアクスは外部のカラーならではの企画、当初は大人しかったのが加速がついて止まらなくなった【鶴巻監督に聞く・上】
【人気資格ランキング2025】宅建士・簿記が急落!人気急上昇でトップに輝いた資格とは?性別・年代別過去10年の推移、コスパ重視でランク激動!
「ガラガラなのになぜ?」西松屋が少子化でも30期連続増収できた“非常識”だけどすごい戦略
7大総合商社の役員報酬ランキング【億超えの全43人】伊藤忠が財閥系を押しのけ上位独占、岡藤会長は前年比8割増
【スクープ】豊田自動織機の非公開化を巡り「メガバンクの融資比率」が判明!「主導役=三菱UFJ」との見方とは異なる実態が明らかに