
野口悠紀雄
第19回
検索したい対象の名前がはっきりしている場合には、検索語をダブルクォーテーションでくくる「完全一致検索」を使う。書籍を見出したい場合などに使われることが多い。

第18回
これまで述べてきた検索のテクニックは、知りたい対象の名前がわからない場合に用いるものであった。それとは逆に、知りたい対象ははっきりしており、それに関して詳しいことを知りたい場合がある。

第17回
「調べたい対象の名前を最初から知らない」場合がある。こうした場合に有効な一つの方法は、すでに知っている言葉を検索してみることだ。この方法を「はしご検索」または「昇り降り検索」ということができる。

第16回
検索はつねに容易なことではない。とくに抽象的な概念について知りたいときにはなかなか難しい。「検索の方法」について解説したものはいくつかあるが、適切な方法論を論じたものを私はまだ見たことがない。

第15回
Gmailを使い「データをネット上に置く」という新しい仕事の進め方を紹介してきた。しかしまず問題になるのは、「プライバシーをグーグルに握られてしまう」ことを恐れる「グーグル恐怖症」の存在だ。

第14回
一般的な「メールの作法」は「いかにして相手に好印象を与えるか」という観点からのものだ。もちろんそうした配慮は必要だが、「どうすれば自分に便利か」という利己主義的な考慮も必要なのである。

第13回
さまざまなデータを自分宛のGmailアドレスに送っておけば、Gmail内に自分のデータベースを作ることができる。このようにして格納したデータを必要に応じて引き出すにはどうしたらよいかを具体的に紹介しよう。

第12回
GREP検索を用いると、PCに保存してあるテキストファイルが、そのままで貴重なデータベースになる。一度でも使ってみれば、「検索」ということに関するイメージが根本から覆えるようなインパクトを感じるに違いない。

第11回
PC内のHDにあるデータを、自分宛のメールとしてGmailに送ることで、データのバックアップができる。データはグーグルのサーバに安全に保管され、世界中どこにいても、私はそのデータを引き出すことができるのである。

第10回
私は、去年の4月から、メールの送受信にグーグルのGmailを使っている。Gmailが前のメールサービスと決定的に違うのは、ログの保存容量がケタ違いに大きいことだ。

第9回
日本の電子政府の実態は、惨憺たるありさまだ。できもしない大目標を掲げて大見得を切り、実際には何も提供されていないのでは「偽装」そのものである。何もないよりは、ローテクサービスであっても提供してほしい。

第8回
アメリカの電子政府は「本物の電子政府」である。それに対して、日本の電子政府は、残念ながら「おもちゃの電子政府」としか言えない代物だ。07年の「今年の漢字」を借用すれば「偽」の電子政府ということになる。

第7回
世界のさまざまな国で、「電子政府」への取り組みが積極的に行なわれている。効率的な電子政府を構築できるかどうかは、国の競争力に甚大な影響を与えるだろう。

第6回
政府の統計には詳しすぎる統計が多い。その典型は農水省。このサイトで得られる統計データは実に豊富で、統計の農水省と言われるとおりである。しかしその内容をみると、私は首を傾げてしまう。

第5回
株価や為替レートなどの最近の市場データを見るには「Yahoo!ファイナンス」が便利だ。とくに便利なのは、時系列データをグラフ化して簡単に見られることだ。

第4回
国税庁のホームページは、有用な情報があるだけでなく、サイトが利用しやすい構造になっている。これを見ると、利用者の立場を考えて作ってあることがよくわかる。

第3回
官庁の統計データがウェブで自由に手に入る時代。エクセルデータさえ見出せれば回帰式があっという間に出てくるのを見るたびに、ITの進歩が我々の知的環境をいかに改善したかを、つくづく感じる。

第2回
インターネットから情報を得ようとする場合、ほとんどの人は検索サービスを利用するだろう。しかし、検索サービスがつねに最善の手段であるとは限らない。経済データに関しては、とくにそうだ。

第1回
この10年程度の間に、情報に関連した仕事の進め方は革命的に変わった。インターネットを通じて情報が得られるようになったからだ。このような変化に適切に対応できるか否かは、仕事の能率に格段の違いをもたらしている。
