
白井邦芳
カプコンは11.5億円支払い拒否!ランサムウェア被害でも身代金は払うべきでない理由
20年11月、カプコンに対する第三者からのオーダーメイド型ランサムウェアによる不正アクセス攻撃が発生。これによって同社では1TBもの情報が流出し、市場を震撼させた。このような深刻な被害をもたらすランサムウェアを防ぐ方法はあるのか。

ソフトバンク、積水化学でも…元社員の情報漏洩「手土産転職」横行の実態
元ソフトバンク社員の例など、元社員の「手土産転職」を原因とした情報流出事件が後を絶たない。こうしたケースも含めて、人間の心理的な隙や行動のミスによる情報漏洩(ソーシャルエンジニアリング)を防ぐには、どのような対策が必要か。

セキュリティ対策の穴を突く「ゼロデイ攻撃」の罠、予測不可能な脅威にどう対処するか
近年、アプリケーションの脆弱性を突き、企業が予測不能な状態でサイバー攻撃を行う「ゼロデイ攻撃」の被害が増加している。さらにコロナ禍では、テレワークが広まることで情報収集が遅れ、これらへの危機管理活動が阻害される事態に陥っているという。

最終回
「ペヤング」にゴキブリらしき昆虫が混入していたという衝撃的事件が起きた。当初まるか食品は混入を否定したが、保健所が混入は否定できないと結論づけ、同社は全工場生産自粛、商品販売休止を決断。この対応は過剰なパフォーマンスか、それとも英断か。

第3回
2006年1月、ライブドア本社と堀江社長(当時)が突如、家宅捜査を受け、ライブドアショックが起きた。このように企業は突然、当局の捜査を受けてさらなる失策を重ねてしまうことが多い。報道でも明らかにされていない当局の調査・検査・捜査の実態とは?

第2回
2013年年末、マルハニチロの子会社であったアクリフーズ群馬工場で冷凍食品に農薬が混入され、元契約社員が逮捕・起訴された。この事件は世間に「フードテロ」という新たなリスクを認識させたと同時に、内部犯行は決して想定外ではないと知らしめた。

第1回
多くの方がご存じのように今年7月ベネッセ個人情報漏洩事件が起きた。実は、その流出件数の大きさだけに関わらず、視点を変えてみると重要なポイントが4つあることがわかってくる。第一に、最初から最後まで漏洩数は「件」で表示されていたことである。

第212回
三菱重工業に対するサイバー攻撃は我々を震撼させた。今や標的は、防衛産業のみならず防衛省などの官庁にまで、広く及んでいる。日本の機密情報管理は世界レベルでみると脆弱だ。機密情報を保護するための実践的な対策を考えてみたい。

第160回
福島第1原発事故に伴う風評被害は日本全体をも巻き込もうとしている。なぜ風評被害は広がっているのか、どうしたらそれを食い止めることができるのか。「社長事件です!」の筆者でリスク管理が専門の白井邦芳ACEコンサルティング エグゼクティブ・アドバイザーが、風評被害の抑止戦略を緊急提言する。

第22回
ある金融会社で不正融資疑惑が持ち上がった。最初の疑惑社員はインタビューのプロが自白に追い込んだが、その後の社内調査は壁にぶち当たった。それはなぜか。社内調査におけるインタビューの要点を示す。

第145回
東北関東大震災によって、世界で一番安全であると信じていた日本に、悲惨な現実が突き付けられている。危機的状況下でそれぞれの組織・個人がとった行動は、その組織・個人の真の姿を表す。いまわれわれはどう行動すべきか、そのよりどころとなる指標を提起したい。

第139回
東北地方太平洋沖地震は、まだ余震が続いており、現在進行形である。われわれはこうした大災害からどのようにして身を守ればよいのか。危機管理の専門家であるACEコンサルティングの白井邦芳エグゼクティブ・アドバイザーが、対応策を語る。

第21回
上場食品会社Cに勤めるAは、予想外のリストラにあった怒りをフェイスブックで書き記した。これがネット上に広がり、ブラックジャーナリストからの攻撃を受けたばかりか、労働基準監督署からの是正命令まで受け、C社は甚大な風評被害を受けるに至った。

第20回
ソウルにある子会社で、社員が身内と取引しているという内部通報があった。日本の本社の常識で身内との取引はご法度。しかし、調査のために子会社に乗り込んだ本社の部長は、問題社員を処罰できなかった。それはなぜか?

第19回
米国に派遣された取締役のS氏は、良かれと思って妊娠しているとおぼしき女性従業員に、配置転換を申し出たところ、セクハラを受けたと訴訟を提起されてしまった。日米の雇用慣行の違いに無知だと、善意が思わぬ結末を引き起こしかねない。

第18回
T商事の経理部長Yは、社長の心情を忖度し、2期連続赤字を避けるべく、粉飾決算に手を染めた。だが、経営陣はこれを経営努力の結果と誤認し、さらなる高い経営目標を掲げてしまう。Y部長はさらなる粉飾が必要なことを認識し、愕然とするハメになった。

第17回
新宿のラブホテルが全焼した。ホテルのオーナー一族は不審な男女の存在を証言した。損害保険会社の「特殊捜査班」のメンバーたちは、その証言の矛盾を丹念につきながら、火災偽装の事実を突き止めていく。

第16回
輸入商社H物産は折からの円高を受けて業績好調だったが、余裕資金の運用に頭を悩ませていた。そこへ証券会社が一見、安全で高利回りの債券を持ってきた。話に乗ったH物産だったが、その後、予想をはるかに超える円高が起こって……。

第15回
水面下で創業家一族と現経営陣の対立が続く老舗企業。外資系ファンドが創業家一族に近づき巧妙な買収作戦を展開する。創業家一族でもある経営企画部長が、彼らの意図を見抜き、最終局面で起死回生の一打を放った。

第14回
不動産会社A社に捜査当局から、取引先のH社が反社会的勢力である可能性が高いという情報がもたらされた。自社は不法行為には関連していないと判断したA社は成り行きを静観。それが社会的指弾を浴びるという事態を招いてしまった。
