加藤嘉一

加藤嘉一

国際コラムニスト

加藤嘉一(かとう よしかず)

国際コラムニスト。楽天証券経済研究所客員研究員。1984年静岡県生まれ。2003年高校卒業後、単身で北京大学留学。同大学国際関係学院大学院修士課程修了。英フィナンシャルタイムズ中国語版コラムニスト、復旦大学新聞学院講座学者、慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、ハーバード大学ケネディ・スクール(公共政策大学院)フェロー、ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院客員研究員、香港大学アジアグローバル研究所兼任准教授などを歴任。著書に『われ日本海の橋とならん』『中国民主化研究:紅い皇帝・習近平が2021年に描く夢』『リバランス:米中衝突に日本はどう対するか』(いずれもダイヤモンド社)など。中国語の著書も多数。

第55回
中国共産党設立94周年に見る習近平政治の“現在地”
加藤嘉一
2015年7月1日、中国共産党は94回目の設立記念日を迎えた。現在の中華人民共和国が設立される以前から、共産党はあった。現在、共産党がどのような状況にあるのかをレビューし、習近平による共産党政治の“現在地”を浮かび上がらせたい。
中国共産党設立94周年に見る習近平政治の“現在地”
第54回
2017年香港普通選挙法案“否決”で見えない「真の勝者」
加藤嘉一
2017年に行われる第五代香港特別行政区行政長官の普通選挙法案が否決された。“1人1票の普通選挙”によって香港の行政長官が選ばれるのは、早くても2022年に持ち越される。今回の否決で「真の勝者」になったのは中国共産党か、それとも香港市民なのか。
2017年香港普通選挙法案“否決”で見えない「真の勝者」
第53回
習近平総書記が“意見”した国有企業改革の真の狙い
加藤嘉一
今回は、中国共産党政権下における“国有企業改革”について議論したい。中国において、国有企業改革を巡る特定の定義や定説は存在しない。時の政府によってスタンスが変わるからだ。国有企業改革には、常に「政治」という色がつきまとう。
習近平総書記が“意見”した国有企業改革の真の狙い
第52回
習近平が3000人訪中団を熱烈歓迎した現実が意味すること
加藤嘉一
先日、習近平国家主席が訪中した自民党の二階俊博総務会長に同行した約3000人の日本人訪中団を前に行った演説は、日本との外交関係を高度に重視している印象を、内外に与える内容だった。習首席の演説の背景には、どんな意思があったのだろうか。
習近平が3000人訪中団を熱烈歓迎した現実が意味すること
第51回
“二重の恐怖”に怯える中国官僚から“改革派”は生まれるか?
加藤嘉一
最近、中国共産党指導部によって開催された2つの会議を例に取り、“習近平の政治”を分析したい。これらの会議に見られる経済低迷の懸念と改革気運の煽りという二つのメッセージは、役人たちに「二重の恐怖」をもたらしそうだ。
“二重の恐怖”に怯える中国官僚から“改革派”は生まれるか?
第50回
安倍首相訪米前夜に思う 中国の“歴史外交”はいつまで続くのか?
加藤嘉一
日本の安倍晋三首相が訪問する直前のワシントンDCにおいて、筆者が政策関係者や知識人と話をする限りでは、安倍首相本人の歴史認識への関心が圧倒的に高いようだ。このタイミングで、中国の“歴史外交”はいつまで続くのかを考えてみる。
安倍首相訪米前夜に思う 中国の“歴史外交”はいつまで続くのか?
第49回
中国共産党と米国の戦略家は「運命共同体」
加藤嘉一
2011年の中国共産党第十七期中央委員会第六回全体会議では、数年ぶりに「文化」が集中討議された。皮肉なことに、お上が“文化”を重視すればするほど、中国の文化やブランドは萎んでいく。このことを、米国の戦略家たちはどう感じているか。
中国共産党と米国の戦略家は「運命共同体」
第48回
米国は中国に民主化してほしくない?
加藤嘉一
中国で稼ぎつつ、中国を傷つけることは許せない――。昨年、サマーダボス会議で中国の魯国家インターネット情報弁公室主任が、こう発言した。この言葉に象徴されるように、米国には中国の民主化を逆に封じ込めようとしているフシも見える。
米国は中国に民主化してほしくない?
第47回
習近平の支配から逃れられる者などいない
加藤嘉一
中国北京で“両会”と呼ばれる一年に一度の会議、全国人民代表大会と全国政治協商会議が同時に開催された。今回は中国の民主化に焦点を定め、それにまつわる3つのストーリーを描写しつつ、最後に1つのインプリケーションを導き出したい。
習近平の支配から逃れられる者などいない
第46回
米国が中国に“外圧”をかけられないという不都合な真実
加藤嘉一
米国の対中戦略・政策は、深刻な問題をはらんでいる。象徴的なのが、中国国内で起きる米国メディアへの言論抑制に対して、オバマ政権が強い態度をとれないことだ。米国が中国に“外圧”をかけられないという、不都合な真実が見え隠れする。
米国が中国に“外圧”をかけられないという不都合な真実
第45回
米国留学で愛国心を強める中国人留学生の“なぜ”
加藤嘉一
あらゆる分野で深まる米中交流が、中国の民主化を促進する可能性はどれだけあるのか。筆者が様々な識者や留学生に意見を聞いたところ、米国での留学を終え、より“愛国的”になって帰国する中国人留学生が増えているようだ。それはなぜか。
米国留学で愛国心を強める中国人留学生の“なぜ”
第44回
中国の大学で強化されるイデオロギー工作と思想統制
加藤嘉一
先頃、中共中央弁公庁と国務院弁公庁が、大学の宣伝思想工作を強化するという趣旨の公式文書を発表した。筆者は4年前に北京大学を震撼させた「会商」制度を思い出した。中国の大学で強化されるイデオロギー工作と思想統制について論じたい。
中国の大学で強化されるイデオロギー工作と思想統制
第43回
台頭する中国の“謎”を解く鍵 習近平にまつわる8つの特徴(下)
加藤嘉一
習近平が国家主席に就任してもうすぐ2年になる今、習近平という男の特徴を整理しておきたい。昨今の中国問題は習近平を始発点としており、また習近平の生々しい人物像にフォーカスせず、中国問題を解析する手がかりは探り出せないからだ。
台頭する中国の“謎”を解く鍵 習近平にまつわる8つの特徴(下)
第43回
台頭する中国の“謎”を解く鍵 習近平にまつわる8つの特徴(上)
加藤嘉一
習近平が国家主席に就任してもうすぐ2年になる今、習近平という男の特徴を整理しておきたい。昨今の中国問題は習近平を始発点としており、また習近平の生々しい人物像にフォーカスせず、中国問題を解析する手がかりは探り出せないからだ。
台頭する中国の“謎”を解く鍵 習近平にまつわる8つの特徴(上)
第42回
周永康を守れなかった江沢民と令計画を守らなかった胡錦濤
加藤嘉一
中国共産党政治史に残る事件が12月の上旬と下旬にそれぞれ発生している。一つは最高人民検察院による周永康の逮捕。もう一つは令計画全国政治協商会議副主席兼中央統一戦線部部長の“落馬”だ。2015年の習近平の政治はどのようなものなのだろうか。
周永康を守れなかった江沢民と令計画を守らなかった胡錦濤
第41回
中国が香港「占中」対策で貫いた内圧『傍観』・外圧『強硬』のダブルスタンダード戦略
加藤嘉一
香港で約75日間続いた「占中」(occupy central)抗議活動が、ひとまず終了したかに見える。平和的な幕引きと言われるが、私は中国はそれしかできなかったと見ている。本稿で改めて、中国共産党指導部の「占中」対処戦略を分析してみよう。
中国が香港「占中」対策で貫いた内圧『傍観』・外圧『強硬』のダブルスタンダード戦略
第40回
台湾地方選で国民党惨敗 中国民主化と中台関係へどう影響するか
加藤嘉一
先週末台湾で行われた統一地方選挙、及びそこから発生する政治情勢は、本連載のテーマである中国民主化問題を考察するうえでフォローアップしておかなければならない。選挙過程と結果がどう“中国民主化”に影響するのだろうか。
台湾地方選で国民党惨敗 中国民主化と中台関係へどう影響するか
第39回
習近平とオバマは中南海で何を語っていたのか3つのシーンから検証する中国民主化の行方
加藤嘉一
中国民主化研究という観点から、習近平・オバマ両リーダーのやりとりには、中国政治の未来を習近平の思考回路や価値体系から考えるうえで、重要なエッセンスが詰まっている。本稿ではインプリケーションを3つ抽出し、検証を加える。
習近平とオバマは中南海で何を語っていたのか3つのシーンから検証する中国民主化の行方
第38回
習近平は共産党内の権力をどこまで掌握しているのか?
加藤嘉一
“法治”を主なアジェンダに設定し10月20日〜23日に開催された四中全会。前回、四中全会は習近平政権の件力基盤を計る試金石だと述べた。今回はその四中全会を振り返りながら、3つの視角から習近平がどこまで権力を掌握しているか考えてみたい。
習近平は共産党内の権力をどこまで掌握しているのか?
第37回
四中全会は習近平政権の権力基盤を計る試金石 アジェンダを「法治」とした指導部の思惑とは
加藤嘉一
10月20〜23日、中国共産党第18期中央委員会第4回全体会議(通称“四中全会”)が開催されている。その主要アジェンダは「法治」。過去の四中全会を振り返っても初めてのことだ。アジェンダを「法治」に設定した習近平政権の思惑とは?
四中全会は習近平政権の権力基盤を計る試金石 アジェンダを「法治」とした指導部の思惑とは
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