
2014.4.8
2017年が中国・香港関係の節目になる “同化”に悩む香港は中国民主化をどう促すか
香港と中国の関係を考えるとき、「“中国の台頭”は“返還後の香港”をどう変えるか」という側面ばかりに注目が集まる。だが、「香港というファクターは中国民主化にどういう影響を与えるか」という逆方向の問題も正視する必要があるのではないか。
国際コラムニスト
加藤嘉一(かとう よしかず)
国際コラムニスト。楽天証券経済研究所客員研究員。1984年静岡県生まれ。2003年高校卒業後、単身で北京大学留学。同大学国際関係学院大学院修士課程修了。英フィナンシャルタイムズ中国語版コラムニスト、復旦大学新聞学院講座学者、慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、ハーバード大学ケネディ・スクール(公共政策大学院)フェロー、ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院客員研究員、香港大学アジアグローバル研究所兼任准教授などを歴任。著書に『われ日本海の橋とならん』『中国民主化研究:紅い皇帝・習近平が2021年に描く夢』『リバランス:米中衝突に日本はどう対するか』(いずれもダイヤモンド社)など。中国語の著書も多数。
2014.4.8
香港と中国の関係を考えるとき、「“中国の台頭”は“返還後の香港”をどう変えるか」という側面ばかりに注目が集まる。だが、「香港というファクターは中国民主化にどういう影響を与えるか」という逆方向の問題も正視する必要があるのではないか。
2014.3.25
3月3日〜13日、中国北京では「全人代」と「政協」が開かれた。中国共産党指導部がこれからどのような政策を打ち出していくのかを理解する上で極めて重要なものだ。本稿ではこれらが中国民主化にどのように影響するのかを考えてみたい。
2014.3.11
中国にとって健全な民主化プロセスとはどうあるべきで、そのために、表面的には対外的だが、根源的には対内的な“ジャパン・ファクター”はどのような役割を果たすべきなのだろうか? 短期集中考察の最終回は、この問いの答えを探っていく。
2014.2.25
本連載でも度々登場してきた「中国共産党の正当性」という観点から“反日”の持つインパクトを考察してみたい。「中国共産党の正当性」の根拠を整理しつつ、日本が共産党政権に及ぼす重要性の「中身の変遷」にも目を向けてみたい。
2014.2.12
本稿を含め約3回にわたって「“反日”と“民主化の関係」に切り込んでみたい。まず私なりに主張したいのは、両者の間に直接的な相互依存関係を見出すのは困難であるし、安易に見出すべきではなかろうということである。
2014.1.28
2013年12月30日に開催された政治局会議において、習近平国家主席が《全面深化改革領導小組》の“組長”に就任することが決定されたことを紹介した。1月22日にこの小組の第一回会議が開かれたのだが、そこからは習近平氏の本気度が読み取れた。
2014.1.14
2013年12月30日、中央政治局は定例会議を開いた。2013年最後の政治局会議である。本稿では、会議の焦点となった二つのポイントをレビューしつつ、2014年の中国政治動向を占う幕開けとしたい。
2013.12.17
M氏との北京での対話で氏が「習仲勲を祝う真の目的は胡耀邦の歴史的地位を復活させるため」だと述べたことは前回述べた。加えてM氏は、「トウ小平の歴史的地位を“総括”することが真の目的だ」と話した。この言葉に、私は興奮せざるを得なかった。
2013.12.3
10月、中国では習近平の実親である習仲勲の生誕百周年を大々的に祝っていた。一部から習近平の実親をあからさまに持ち上げたことを「権威主義的だ」と懸念する声が上がった。しかし、真の目的は他にあると、ある共産党幹部が話してくれた。
2013.11.19
11月9〜12日、中国共産党第十八期中央委員会第三回全体会議(三中全会)が北京で開催された。国家リーダーが変わる党大会が実施された後の三中全会は、どのような政策を打ち出そうとしているのかを占う上で、極めて重要な会議とされてきた。
2013.11.5
前回コラムでは、習近平総書記率いる共産党指導部は、工農階級の権益を優先的に守ろうとする「革命党」だと述べた。本稿では、前回に引き続き、銭教授の論考を引用しながら、“紅老衛兵”たちの価値観や行動規範を具体的に検証していきたい。
2013.10.22
「永遠に党についていく」。このような文言がいま、北京の街に溢れている。常務委員入りした劉雲山氏の、党の威信を高める「群衆路線教育実践活動」のためだ。そしてこれは党の先進性と純潔性を訴えるプロパガンダとして機能している。
2013.10.8
中国の将来を考えるとき、中国共産党自身がどのような自己改革を実現していくかがキーポイントになると、私は考えてきた。しかし、中国共産党はいまだに「工農階級」を代表するという、昔のままの統治理念を掲げたまま、今日に至っている。
2013.10.2
尖閣を買ってくれた野田首相に感謝する――。中国公安部のある幹部が私にこう語った。そこには反日のニュアンスは感じられず、起こってしまった危機から何を得るかという残酷なまでに強かな姿勢だった。一方のわれわれ日本人は、何を学ぶべきなのだ…
2013.9.24
“薄煕来事件”は習近平政権が展開する「反腐敗闘争」の一環として処理し、法治主義が成熟してきていることのプロパガンダとして利用された。なぜ共産党指導部は「反腐敗闘争」を大々的に展開するのか、そして、それは「中国民主化」を促すのだろう…
2013.9.10
党籍も含めたすべての政治的地位を失い、完全失脚に追い込まれた薄煕来氏。しかし、今でも社会的弱者からの薄煕来支持は根強く残る。薄煕来氏によって揺れる中国共産党と中国社会。民主化へはどのような影響があるのだろうか。
2013.8.27
前回コラムで詳述したように、中国共産党指導部が“工農階級”の欲求ばかりに迎合し、“中産階級”の真っ当な権益を軽視しる現状は、民主化という観点からはネガティブと言わざるを得ない。本稿では、“共産党”と“民主化”の相関性を考えてみたい…
2013.8.13
2003年当時、北京大学から国貿という北京で最も発展している場所まで地下鉄で行くのには約1時間半を要した。しかし今は約70分。料金は5元から2元に値下げされた。なぜか?ここには、中国社会が抱える伝統的なロジックが隠されている。
2013.7.30
3月17日、北京人民大会堂。李克強氏は国務院総理として初めて国内外の記者の前に姿を現し、自ら記者会見を主催した。記者会見における李克強氏のパフォーマンスはダイナミック、且つ確かな理論武装に裏打ちされた、切れ味の鋭いものであった。
2013.7.16
習近平総書記の口から出てきたスローガン、「中国夢」(チャイニーズドリーム)。「中国夢」は習近平・李克強政権がこれからの10年間で最重要視すべき「公正」というファクターを促進するのか、或いは阻害してしまうのか。
アクセスランキング
感じの悪い人が連発する言葉。「させていただきます」と、もう一つは何?
対談に30分以上遅刻した大原麗子が“激おこ”の五木寛之を一瞬で虜にした「魔性のひとこと」
そりゃ印象が悪いわ…「誰からも信頼されない人」が無意識に話している言葉
「すみません」の代わりに使うだけで印象を爆上げする「魔法の言葉」
ラストに登場してぜんぶ持って行った“紫の女”は誰?「アンパンマン配色説」がネットで話題【あんぱん第14回レビュー】
嵩が漫画賞賞金ゲット!→昭和10年「10円」の価値はどのくらい?【あんぱん第13回レビュー】
「車のエンジンオイル交換」を店任せにする人の末路、専門家が教える「適切な交換時期」〈再配信〉
「人の話を聞かずに延々と喋り続ける人」を一発で黙らせたいとき、頭のいい人は何と言う?
今すぐクビにするべき「仕事ができない人」の決定的な特徴
「高学歴と低学歴の決定的な違い」。学歴は人生にどのくらい影響を与えるのか。
嵩が漫画賞賞金ゲット!→昭和10年「10円」の価値はどのくらい?【あんぱん第13回レビュー】
任天堂Switch2の「完璧すぎる転売対策」の落とし穴、「転売ヤー、ざまあ」と歓喜する人が知らない事実
【一発でアウト】呆れるほど仕事ができない人が連発する「たった5文字の口グセ」とは?
「高学歴と低学歴の決定的な違い」。学歴は人生にどのくらい影響を与えるのか。
「車のエンジンオイル交換」を店任せにする人の末路、専門家が教える「適切な交換時期」〈再配信〉
“黒字業界”なのになぜ…「訪問介護の倒産」が過去最多を更新した「深刻すぎるワケ」
成蹊、成城、玉川、和光は生き残れるのか?「小さい名門エスカレーター校」実力比較の明暗《再配信》
そりゃ売れないわけだ…日産自動車の販売台数が「砂粒レベル」で涙目になる国とは?
トントン拍子で出世する人と、課長止まりの人の「決定的な違い」
NTTが「最悪レベルの競争」で独り負け!明暗くっきりの通信株で買っていい銘柄は?