加藤嘉一

加藤嘉一

国際コラムニスト

加藤嘉一(かとう よしかず)

国際コラムニスト。楽天証券経済研究所客員研究員。1984年静岡県生まれ。2003年高校卒業後、単身で北京大学留学。同大学国際関係学院大学院修士課程修了。英フィナンシャルタイムズ中国語版コラムニスト、復旦大学新聞学院講座学者、慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、ハーバード大学ケネディ・スクール(公共政策大学院)フェロー、ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院客員研究員、香港大学アジアグローバル研究所兼任准教授などを歴任。著書に『われ日本海の橋とならん』『中国民主化研究:紅い皇帝・習近平が2021年に描く夢』『リバランス:米中衝突に日本はどう対するか』(いずれもダイヤモンド社)など。中国語の著書も多数。

第19回
Beyond Deng Xiaoping:改革への道にそびえる最大の壁
加藤嘉一
M氏との北京での対話で氏が「習仲勲を祝う真の目的は胡耀邦の歴史的地位を復活させるため」だと述べたことは前回述べた。加えてM氏は、「トウ小平の歴史的地位を“総括”することが真の目的だ」と話した。この言葉に、私は興奮せざるを得なかった。
Beyond Deng Xiaoping:改革への道にそびえる最大の壁
第18回
習近平が実親・習仲勲の生誕百周年を大々的に祝った真の狙い
加藤嘉一
10月、中国では習近平の実親である習仲勲の生誕百周年を大々的に祝っていた。一部から習近平の実親をあからさまに持ち上げたことを「権威主義的だ」と懸念する声が上がった。しかし、真の目的は他にあると、ある共産党幹部が話してくれた。
習近平が実親・習仲勲の生誕百周年を大々的に祝った真の狙い
第17回
市場化や法治主義を謳った「三中全会」は“中国政治のリアル”をどう動かすか
加藤嘉一
11月9〜12日、中国共産党第十八期中央委員会第三回全体会議(三中全会)が北京で開催された。国家リーダーが変わる党大会が実施された後の三中全会は、どのような政策を打ち出そうとしているのかを占う上で、極めて重要な会議とされてきた。
市場化や法治主義を謳った「三中全会」は“中国政治のリアル”をどう動かすか
第16回
拮抗する新左派・実務派・民主派たち 習近平を“洗脳”するのはだれか?
加藤嘉一
前回コラムでは、習近平総書記率いる共産党指導部は、工農階級の権益を優先的に守ろうとする「革命党」だと述べた。本稿では、前回に引き続き、銭教授の論考を引用しながら、“紅老衛兵”たちの価値観や行動規範を具体的に検証していきたい。
拮抗する新左派・実務派・民主派たち 習近平を“洗脳”するのはだれか?
第15回
亡党亡国の危機を懸念する習近平ら“老紅衛兵” 改革断行という最後の賭けに踏み出せるか?
加藤嘉一
「永遠に党についていく」。このような文言がいま、北京の街に溢れている。常務委員入りした劉雲山氏の、党の威信を高める「群衆路線教育実践活動」のためだ。そしてこれは党の先進性と純潔性を訴えるプロパガンダとして機能している。
亡党亡国の危機を懸念する習近平ら“老紅衛兵” 改革断行という最後の賭けに踏み出せるか?
第14回
“革命党”から“執政党”への歴史的転換は民主化への切り札になるのか?
加藤嘉一
中国の将来を考えるとき、中国共産党自身がどのような自己改革を実現していくかがキーポイントになると、私は考えてきた。しかし、中国共産党はいまだに「工農階級」を代表するという、昔のままの統治理念を掲げたまま、今日に至っている。
“革命党”から“執政党”への歴史的転換は民主化への切り札になるのか?
第3回
日中問題は全国民にとっての「世紀の宿題」 “尖閣危機”から日本人が学ぶべき4つの教訓――加藤嘉一・国際コラムニスト
加藤嘉一
尖閣を買ってくれた野田首相に感謝する――。中国公安部のある幹部が私にこう語った。そこには反日のニュアンスは感じられず、起こってしまった危機から何を得るかという残酷なまでに強かな姿勢だった。一方のわれわれ日本人は、何を学ぶべきなのだろうか。
日中問題は全国民にとっての「世紀の宿題」 “尖閣危機”から日本人が学ぶべき4つの教訓――加藤嘉一・国際コラムニスト
第13回
習近平・王岐山による「反腐敗闘争」は「中国民主化」を促すか?
加藤嘉一
“薄煕来事件”は習近平政権が展開する「反腐敗闘争」の一環として処理し、法治主義が成熟してきていることのプロパガンダとして利用された。なぜ共産党指導部は「反腐敗闘争」を大々的に展開するのか、そして、それは「中国民主化」を促すのだろうか。
習近平・王岐山による「反腐敗闘争」は「中国民主化」を促すか?
第12回
クライマックスを迎えた「薄煕来事件」は中国に民主化をもたらすか?
加藤嘉一
党籍も含めたすべての政治的地位を失い、完全失脚に追い込まれた薄煕来氏。しかし、今でも社会的弱者からの薄煕来支持は根強く残る。薄煕来氏によって揺れる中国共産党と中国社会。民主化へはどのような影響があるのだろうか。
クライマックスを迎えた「薄煕来事件」は中国に民主化をもたらすか?
第11回
一党支配を維持したい「中国共産党」と「政治民主化」の共存は可能なのか?
加藤嘉一
前回コラムで詳述したように、中国共産党指導部が“工農階級”の欲求ばかりに迎合し、“中産階級”の真っ当な権益を軽視しる現状は、民主化という観点からはネガティブと言わざるを得ない。本稿では、“共産党”と“民主化”の相関性を考えてみたい。
一党支配を維持したい「中国共産党」と「政治民主化」の共存は可能なのか?
第10回
なぜ北京の地下鉄は何処へ行くにも2元なのか?
加藤嘉一
2003年当時、北京大学から国貿という北京で最も発展している場所まで地下鉄で行くのには約1時間半を要した。しかし今は約70分。料金は5元から2元に値下げされた。なぜか?ここには、中国社会が抱える伝統的なロジックが隠されている。
なぜ北京の地下鉄は何処へ行くにも2元なのか?
第9回
真面目でガリ勉、少しシャイな李克強は構造改革実行で真の「宰相」になれるか
加藤嘉一
3月17日、北京人民大会堂。李克強氏は国務院総理として初めて国内外の記者の前に姿を現し、自ら記者会見を主催した。記者会見における李克強氏のパフォーマンスはダイナミック、且つ確かな理論武装に裏打ちされた、切れ味の鋭いものであった。
真面目でガリ勉、少しシャイな李克強は構造改革実行で真の「宰相」になれるか
第8回
我が道を行く習近平の「中国夢」の真意とは 公正が求められる中国社会にどう影響するか
加藤嘉一
習近平総書記の口から出てきたスローガン、「中国夢」(チャイニーズドリーム)。「中国夢」は習近平・李克強政権がこれからの10年間で最重要視すべき「公正」というファクターを促進するのか、或いは阻害してしまうのか。
我が道を行く習近平の「中国夢」の真意とは 公正が求められる中国社会にどう影響するか
第7回
もはや“胡錦濤路線”での統治は困難 習近平が「公正」を優先すべき3つの理由
加藤嘉一
「安定、成長、公正、人権」という優先順位をつけ、政策を実行し、党をガバナンスし、国家を統治した胡錦濤氏。襷を受け取った習近平氏は、これからの10年間、安定・成長・公正・人権という4つの軸をどのようにリバランスしていくのだろうか。
もはや“胡錦濤路線”での統治は困難 習近平が「公正」を優先すべき3つの理由
第6回
「安定」「成長」重視か「公正」「人権」尊重か 胡錦濤と習近平の20年を読み解くための4つの軸
加藤嘉一
政府は人民から何らかの「信任」を得なければならない。中国では、その信任が「ガバナンスにおける結果・業績」に相当する。胡錦濤・習近平の20年間は、少なくとも4つの要素が「信任状」を理解するための軸になると考える。
「安定」「成長」重視か「公正」「人権」尊重か 胡錦濤と習近平の20年を読み解くための4つの軸
第438回
「新型大国関係」をめぐる米中首脳会談 汗をかきすぎたのはどちらか?――加藤嘉一・国際コラムニスト
加藤嘉一
先週末、米カリフォルニア州サニーランドで、2日間にわたってオバマ米大統領と習近平国家主席による米中首脳会談が行なわれた。両国リーダーによる会談は、今後の世界情勢を見通すうえで、極めて大きなインパクトを持つ。
「新型大国関係」をめぐる米中首脳会談 汗をかきすぎたのはどちらか?――加藤嘉一・国際コラムニスト
第5回
共産党は「良いリーダー」を生産できるのか 「悪いリーダー」が排除される自浄作用はあるのか
加藤嘉一
「現代政治システムとかけ離れた中国政治は、今後“良いリーダー”を提供し続けることは可能なのか?」これは今回は本連載で度々取り上げてきたフランシス・フクヤマ氏が最新の著書の最終ページ提起した問題である。今回はこの点について考えていきたい。
共産党は「良いリーダー」を生産できるのか 「悪いリーダー」が排除される自浄作用はあるのか
第4回
致命的に欠落している中国政治の「法の支配」それなくして持続可能な「正当性」は得られない
加藤嘉一
本連載では政治学者フランシス・フクヤマ氏の学説に言及してきた。今回、フクヤマ氏が「現代政治システム」構築の必要十分条件として掲げる3つの要素が昨今の中国社会でどのように機能しているのかを考えてみたい。
致命的に欠落している中国政治の「法の支配」それなくして持続可能な「正当性」は得られない
第3回
ついにタブー「天安門事件」の論考までも黙認西側言説“輸入”で習近平が得たかった正当性
加藤嘉一
2012年10月、かつて「共産中国の崩壊」を説いたフランシス・フクヤマ氏の『政治秩序的起源—従前人類時代到法国大革命』(広西師範大学出版社)が中国共産党18党大会が開催される直前に出版された。これは、何を意味しているのか?
ついにタブー「天安門事件」の論考までも黙認西側言説“輸入”で習近平が得たかった正当性
第2回
歴史は終焉するか? フクヤマVS鄧小平未完のイデオロギー闘争
加藤嘉一
政治学者のフランシス・フクヤマ氏は1989年に『The End of History』(歴史の終焉)という論文を執筆し、1992年には『The End of History and the Last Man』を出版した。1989~1992年と言えば、国際政治システムを歴史的変化が襲った時期である。
歴史は終焉するか? フクヤマVS鄧小平未完のイデオロギー闘争
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