2020.4.24 「コロナ後」にこの惨事が忘れ去られないよう、今から胸に刻むべきこと 「まさかの事態」はまだ始まったばかりなのだが、もしも我々が記憶に留めようと努めなければ、すべてが終わった時、今回のコロナウィルスのことも簡単に忘れ去られてしまうだろう。でも、そうすることによって、我々は本当に以前と同じ世界を再現し…
2020.4.17 岩井克人が挑む「貨幣とは何か?」、シンプルで難解な問い 「貨幣とは何か?」「その価値の根拠はどこにあるのか?」これは誰でも一度は考えてみたことがあり、古代ギリシアの哲人アリストテレス以来、多くの哲学者や経済学者によって考察がなされてきた、シンプルでありながら実は極めて難解な問いである。…
2019.8.23 「おいしくならない肉はない」精肉業界のカリスマ新保吉伸の仕事 タベアルキストとして食の世界で絶大な人気を誇り、日本ガストロノミー協会の副会長でもあるマッキー牧元さんが企画・構成した、精肉業界のカリスマ・新保吉伸(にいほよしのぶ)さんの新刊書『どんな肉でも旨くする サカエヤ新保吉伸の全仕事』を…
2019.4.5 1日3時間だけ働く人の新しい時代を生きる思考法 著者の山口揚平氏は、軽井沢と東京に居を構えながら一日3時間だけ働くというおだやかな暮らしを実践しているコンサルタントであり、またこれからのあるべき社会の未来を提示する思想家でもある。
2019.3.22 1%の富裕層が月500ドルを「保証所得」すれば2000万人が貧困から救われる アメリカの中流家庭に育った著者は、努力型の秀才で、名門私立高校フィリップス・アカデミーから奨学金つきでハーバード大学に進学した。そして、たまたま大学寮のルームメイトがフェイスブックの創業者マーク・ザッカーバーグだったことで、自身も…
2019.2.22 「明けない夜はある」絶望している人に寄り添う絶望名言 本書は、NHKの『ラジオ深夜便』の人気コーナーである、『絶望名言』を書籍化したものである。著者の頭木弘樹氏は、大学3年の時に難病にかかり、その後13年間の入退院生活を余儀なくされ、宮古島に住むようになった今でも完治はしていない。ベッ…
2019.1.11 行列焼き肉店の繁盛哲学「ホルモンを制する者は、焼肉を制す」 ホルモン一筋45年。「生ける伝説」「ホルモン馬鹿」と呼ばれる、本書『行列日本一 スタミナ苑の 繁盛哲学』の著者でスタミナ苑店主の豊島雅信さんいわく、「ホルモンを制する者は、焼肉業界を制す」のである。豊島さんの長年の努力が実り、スタミナ…
2019.1.4 哲学界のロックスターが語る「世界が存在しない」意味 ドイツの若き天才哲学者マルクス・ガブリエルは、2009年に29歳の若さでボン大学の哲学科教授に就任した、ポスト構造主義(ポストモダニズム)以降の「新実在論(new realism)」の旗手として、今、世界で最も注目されている「哲学界のロックスター…
2018.10.26 「サッポロ一番」を別次元の美味しさに仕上げるノウハウとは 年間600食を外食するというマッキーさんは、レストランやレシピに詳しいだけでなく、料理の腕も超一流で、なんと言っても、素材を活かした味付けが天才的です。そんなマッキーさんのノウハウが一杯詰まった渾身の作が、本書「超一流のサッポロ一番…
2018.8.24 「ゲンバク」と呼ばれ過酷な差別を受けた少年の生き様 この『ゲンバクと呼ばれた少年』は、さながらギリシャ神話の最高神ゼウスが人類最初の女性パンドラに与えた箱の中からあふれ出た、戦争、貧困、疫病、憎悪といった人類を取り巻くあらゆる災禍と、それでも箱の底に最後に残されたかすかな希望の物語…
2018.7.20 日本の起業家が作る、銀行口座を持たない20億人のための電子マネー経済圏 初めはかなり怪しげな話だなと思って聞いていた。そもそも、アフリカで「電子マネー経済圏」を作るのに、「20億人」と言っている所からして何かおかしいと思った。と言うのも、アフリカの現在の人口は12億人しかいないからだ。