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結論はアインシュタインの
言葉に集約

著者の山口揚平氏は、軽井沢と東京に居を構えながら一日3時間だけ働くというおだやかな暮らしを実践しているコンサルタントであり、またこれからのあるべき社会の未来を提示する思想家でもある。
HONZの紹介としては若干遅ればせながらという感じだが、各方面で余りに評判が良いのでとにかく読んでみたところ、期待をはるかに上回る内容だった。
本書『1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法』の結論は、冒頭に出てくるアルバート・アインシュタインの次の言葉に集約されている。
「あらゆる問題はそれが起こったことと同じ次元で解決することはできない。」
例えば、お金の問題はそれ自体について悩んでも解決することはない。それよりひとつ上の次元、つまり人生という視点からお金を捉え直した時に初めて、自分が直面する問題の解決の糸口が見えてくるのである。