桑畑正十郎

1967年、鹿児島市生まれ。一橋大学社会学部卒(社会学・ジャーナリズム専攻)。
地方紙記者をしながら、地域史や日欧交流史を研究。五代友厚や西郷隆盛などを中心として幕末明治をテーマに講演、解説執筆や時代考証・監修など多数。

稲盛和夫氏と川崎重工創業者、たたき上げ経営者の意外な「3つの共通点」とは
桑畑正十郎
京セラやKDDIを創業し、JAL再建にも尽力した稲盛和夫氏が8月、逝去した。組織を小集団に分けて効率化を図る「アメーバ経営」や仏教的な「利他の心」を重視する独自の経営理念で、“経営の神様”と称された稲盛氏。その生きざまには、約150年前に一代で川崎重工業の基礎を築いた“造船王”川崎正蔵との意外な共通項がある。激動の時代、ともに「徒手空拳」の下積みからたたき上げ、日本をリードする企業を作り上げた2人の経営哲学に迫ってみよう。
稲盛和夫氏と川崎重工創業者、たたき上げ経営者の意外な「3つの共通点」とは
伊藤博文、犬養毅…要人銃撃が連鎖した時代と現代との「意外な類似点」
桑畑正十郎
参院選の選挙期間終盤、7月8日に安倍晋三元首相が銃撃され、命を落とした。21世紀の日本でこんなことが起こるとは、にわかに信じがたい事件だ。しかしながら、近代史を振り返れば、要人銃撃や首相暗殺などのテロは枚挙にいとまがない。およそ1世紀前の日本と世界の状況を振り返ると、意外な類似点もある。原敬や浜口雄幸、犬養毅まで要人襲撃・暗殺の連鎖を見ていけば、時代の大きな転換点が浮かび上がる。
伊藤博文、犬養毅…要人銃撃が連鎖した時代と現代との「意外な類似点」
津田塾大を創立、6歳で渡米し女子教育に人生ささげた「津田梅子」の壮絶人生
桑畑正十郎
世界経済フォーラム(WEF)が、ジェンダー不平等、男女格差の状況を分析して発表している「ジェンダーギャップ指数」。日本は年々順位を下げ、2021年版では対象153カ国中120位となっている。依然格差のある日本社会、そんな状況で新5000円札の肖像に津田塾大学の創始者である津田梅子が選ばれた。150年前に日本初の女子留学生となり、帰国後、女子教育のパイオニアとなった梅子は、今の日本をどのように見るだろうか。
津田塾大を創立、6歳で渡米し女子教育に人生ささげた「津田梅子」の壮絶人生
黒船ペリーより明治維新に影響を与えた「学校で教わらない外国人」の正体
桑畑正十郎
大国のエゴによって再び戦争が引き起こされた。長期化する戦争の被害者となるのは市民であり、ウクライナでも惨劇は繰り返されている。大国の軍事力が小国を蹂躙(じゅうりん)する覇権主義、それは近代国家成立の150年前に「東洋の小国」日本が直面した事態でもあった。ペリー提督率いる黒船襲来が幕末の始まり――と広く認識されているが、実はペリー以上に直接、維新という変革に関わり、影響を及ぼした一人の若き外交官がいた。
黒船ペリーより明治維新に影響を与えた「学校で教わらない外国人」の正体
「麦飯男爵」と呼ばれた医師・高木兼寛からコロナ禍の今、学べること
桑畑正十郎
新型コロナウイルスの世界的流行は、オミクロン株の爆発的な感染拡大によって一段と深刻な状況を招きつつある。今ほど「疫学」への見識が問われている時代はないのではないか。さて、疫学の原点を考えるとき、明治初頭に実証的な疫学の重要性に気付いた高木兼寛(たかきかねひろ、1849~1920年)という医師がいたことを忘れてはなるまい。当時多くの人々が悩まされた脚気(かっけ)の治療・予防策に“麦飯”を推奨して効果を上げ、「麦飯男爵」との異名を得た高木の言行に脚光を当ててみよう。
「麦飯男爵」と呼ばれた医師・高木兼寛からコロナ禍の今、学べること
坂本龍馬の功績が「出来過ぎている」ワケ、ドラマでは描かれない実像とは
桑畑正十郎
幕末の英雄として多くのドラマや小説で描かれてきた坂本龍馬だが、実はその功績の多くが創作であるとの見方が強まっている。歴史教科書では「薩長の盟約に尽力した」という程度の紹介にとどまり、幕末史研究の専門家からは虚像と実像との乖離(かいり)が指摘されている。なぜ、龍馬の功績は誇張されてしまったのか。
坂本龍馬の功績が「出来過ぎている」ワケ、ドラマでは描かれない実像とは
大隈重信を寛容な男に変えた「盟友・五代友厚からの手紙」とは
桑畑正十郎
大河ドラマ『青天を衝け』をきっかけに、渋沢栄一とともに注目を集めた明治初期の経済人・五代友厚。その五代が、参議・大隈重信と非常に親しかったことはあまり知られていない。実は二人の信頼関係は厚く、かつて独断専行の気があった大隈を、五代が手紙で諫めたこともあった。大隈を寛容な気質に変えたという、その手紙はどのようなものか。
大隈重信を寛容な男に変えた「盟友・五代友厚からの手紙」とは
五代友厚に“周回遅れ”だった渋沢栄一、負け組からの「逆転の軌跡」
桑畑正十郎
「東の渋沢、西の五代」と並び称された、明治初期の起業家・経済人である渋沢栄一と五代友厚。12月26日(日)に最終回を迎えたNHK大河ドラマ『青天を衝け』では、それぞれを吉沢亮、ディーン・フジオカが演じた。いずれも産業分野におけるパイオニアである。幕末期から活躍した“勝ち組”の五代と、パリ万博から帰国後“負け組”から逆転を果たした渋沢との関係性を追ってみよう。
五代友厚に“周回遅れ”だった渋沢栄一、負け組からの「逆転の軌跡」
東京・上野の「西郷隆盛」像が犬を連れている意外な理由
桑畑正十郎
東京・上野公園にある、西郷隆盛の銅像。特徴的なのは、「犬を連れている」ことだ。武士や軍人、政治家の銅像といえば立派な格好をしているのが普通だが、なぜ“普段着で愛犬連れ”だったのか。その理由をひもとくとともに、西郷と犬の関係から人物像を考察してみたい。
東京・上野の「西郷隆盛」像が犬を連れている意外な理由
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