溝上憲文
「退職代行サービスを利用する若者が相次いでいる」。記事やTV番組で、マスメディアはそうした若者像を描きがちだ。だが退職代行業者に取材してみると、実は中高年社員からも「仕事を辞めたい」という依頼が届いていることが分かる。その理由も「根気のなさ」「常識のなさ」に起因するものばかりではない。あまり世に出ていない退職代行利用者の実態と、社員に「退職代行を使ってでも辞めたい」と決意させる日本企業の問題点を読み解いていく。

退職代行サービスの利用者に対して「根気がない」「なぜ直接『辞める』と言えないのか」と疑問に思う人がいるかもしれない。だが実際には、辞めたくても辞めされてもらえず、やむを得ず退職代行業者に駆け込む人もいるのだ。そこで今回は、人事ジャーナリストが「退職代行Jobs」運営元から入手したランキングデータをもとに、そうした“ブラック職種”の実態について解説する。

退職代行の依頼が多い“ブラック職種“ランキング【トップ5】「工場勤務」「事務職」を上回る1位は?
「退職代行業者」の存在がメディアで取り上げられる機会が増えた。実際に退職代行サービスを使い、勤務先を辞めた人の事例も知られるようになった。では、具体的にどのような業種・職種の人が退職代行業者に駆け込んでいるのか。「退職代行Jobs」運営元から入手したランキングデータをもとに、取材経験豊富な人事ジャーナリストが実態を読み解いていく。

#4
人事ジャーナリストの溝上憲文氏が、現役人事部長5人を直撃。人事部長が50代の年収を3割減にする衝撃のからくりを暴露。また“適所適材”人事を可能にするジョブ型のはずが、実際には役職定年が廃止されていない現実を激白。ある人事部長は「氷河期世代は割を食っており、かわいそう」と同情する――。

#2
人事ジャーナリストの溝上憲文氏が、現役人事部長5人を直撃。氷河期世代を待ち受ける熾烈な出世レースと、ジョブ型雇用で「毎年十数人の管理職が降格して入れ替わる」シビアな現実を、人事部長たちが激白。管理職の氷河期世代は、一度シャッフルされ、入社時と同じように再び“厳選採用”される運命にあるという――。

#18
管理職のポストが激減し、同期の間で年収格差が広がっている。人事ジャーナリストの溝上憲文氏が、5人の元・現役人事部長に広がる年収格差や降格制度と役職定年のシビアな実態、5人が実践した出世の作法を聞いた。

#16
長らく経済成長率が低迷した日本。その影響は人事に如実に表れていた。人事ジャーナリストの溝上憲文氏が、5人の元・現役人事部長に激変した人事制度と昇進の要件、出世の作法を聞いた。

東京都労働委員会が、ウーバーイーツの配達員を「労働者」として認める判断を下した。いわゆる「ギグワーカー」が労働者として認定されるのは日本初だが、そもそも、なぜ配達員の労働組合「ウーバーイーツユニオン」と運営会社の間で対立が深まり、都労委が争議解決の仲介に入ったのか。ユニオンが不満を抱えていたポイントと、配達員の「労働者性」が認められた要因を詳しく解説する。
