稲田豊史
NHKの連続テレビ小説「虎に翼」などで知られる脚本家の吉田恵里香氏が「炎上」した。吉田氏がシリーズ構成と脚本を担当しているアニメ「ぼっち・ざ・ろっく」についてイベントで語った「ノイズ」という言葉が問題視されたのだ。いろいろな人がいろいろな角度からこの件について語っていたが、一つ、あまり出ていない視点があったと稲田氏は指摘する。「ぼっち・ざ・ろっく脚本家の炎上」とかけて「地方のメガショッピングモール」と解く、その心は?

ここ数年ですっかり一般に普及した生成AI。仕事に生かす、分からないことを質問する、といった使い道をする人が多い一方で、名前をつけて友達のようにおしゃべりをする人が増え、さらには生成AIと「結婚」する人まで現れた。人間でも生物でもない、虚構の存在である生成AIと結婚するというのは、いったいどういう心情なのだろうか?

映画は「1本1000円の牛串」になるかもしれない…その悲しくも納得の理由とは?
今、新作映画の一般鑑賞料金はいくらなのか、あなたは知っているだろうか。長らく1800円だったが、2019年に1900円、2023年に2000円になり、この9月1日からは一部シネコンで2200円に値上がりした。「国宝」「鬼滅の刃」の大ヒットで邦画が好調な今年だが、映画好き以外で「今年のアカデミー作品賞受賞作を観た」という人は少ないはずだ。今、若年層を中心に、日本で「映画を観る人」の行動が大きく変わりつつある。

日本が降伏して太平洋戦争が終わったのが、1945年の夏。今年は戦後80年の節目の年に当たり、太平洋戦争を振り返るテレビ番組が多数制作された。そして今年の夏、もう一つ大きな話題となったのが、夏の甲子園に出場した強豪校、広島・広陵高校の暴力問題である。80年前の太平洋戦争と広陵高校の事件に共通する、日本人の弱点とは。
