株式投資で儲ける方法&注目銘柄を大公開!
2018年5月9日公開(2018年6月21日更新)
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ザイ編集部

「みずほフィナンシャルグループ」の株は"買い"か?
最低投資額2万円、配当利回り4%弱の「みずほFG」の
実力を「三菱UFJ」「三井住友FG」と徹底比較!

株価がいつも"200円"で安い「みずほフィナンシャルグループ(8411)」株の実力を、プロが徹底解説!

ダイヤモンド・ザイの巻頭特集は「最強5万円株で勝つ」! トランプ政権の動向や円高など、2018年度の日本株には不透明感が漂うが、そんなときに頼りになるのが、少額で買える株。意外かもしれないが「5万円株」は高配当株や中長期で株価の上昇が狙える株の宝庫なのだ! 特集では、実際に儲けた達人の技を伝授しながら、投資すべき5万円株を公開している。

今回は特集内の番外編の記事「万年株価200円! みずほ(8411)は買いか⁉」を抜粋して紹介。大型株としては株価の安さで知られる「みずほフィナンシャルグループ」の実力を、プロに検証してもらっているので、安さに飛びつく前にチェックしてみてほしい。

売買ランキングで常に上位に位置している2万円株、
「みずほフィナンシャルグループ」の実力とは?

 メガバンクの一角を占める「みずほフィナンシャルグループ(8411)」。2万円程度で買えるうえ、配当利回りは3.93%とあって、特に個人投資家に人気が高い。つい買いたくなるが、じつは株価の成績は冴えない。

 2017年初値(1月4日)の株価を100として、2018年3月29日の指数を取ったところ、日経平均株価がプラス8%だったのに対し、「みずほフィナンシャルグループ」はマイナス11%だった。超低金利環境とあって銀行の本業の利ザヤ収入は低下傾向で業績が振るわず、3メガバンクともに売られて株価は冴えないが、「みずほフィナンシャルグループ」の下落率が最も高くなっている。

 今後、「みずほフィナンシャルグループ」の株は買っていいのだろうか。マネックス証券チーフ・アナリストの大槻奈那さんは、「収益面ではまだ期待が持ちにくい」と手厳しい。「みずほフィナンシャルグループ」は、本業の稼ぐ力は3メガバンクの中で最も弱く、株の売却益という一時的な要因で利益をかさ上げしている点を問題視しているのだ。2018年3月期は当期利益5500億円の見通しだが、そのうち3分の1は株の売却益によるものだ。

 さらに大きな課題は、統合が遅れたことによるITシステムの更新。投資額は4000億円にも上り、今後はその償却負担が重くのしかかる。「みずほフィナンシャルグループ」は、1万9000人の人員削減を計画しているが、その効果を相殺しかねない規模だ。「メンテナンスコストなど不透明要素が多く、この先の業績も視界不良です」(大槻さん)と厳しい見立てだ。

「みずほフィナンシャルグループ」の評価は両極端!
"手数料事業と海外買収を有望"と評価する声も

 反対に、強気のスタンスなのが、野村證券アナリストの高宮健さん。「これまでの業績はパッとしませんでしたが、今後は他行との差を詰めてくると見ています」とのこと。

 「みずほフィナンシャルグループ」の本業としては、「利ザヤビジネス」「非金利ビジネス(手数料ビジネス)」「海外ビジネス」の3つが挙げられるが、野村證券・高宮さんはいずれの分野でも「みずほフィナンシャルグループ」は成長が期待できると語る。

 まず、預金で広く集めたお金に金利を乗せて、企業や個人に貸し出すことで利ザヤを稼ぐ「利ザヤビジネス」。国内の貸出残高は微増だが、市場金利に乗せる利ザヤはとうの昔に1%を割り込んでおり、低下を続けている。しかし、野村證券・高宮さんによると「ここ3~4年で貸出残高が増加。大企業向けの貸出金利が底打ちし、国内の利ザヤ全体で徐々に底入れの兆しが出てきた」という。

 また、政策金利に影響されない手数料ビジネスについては、個人向けとしては銀行窓口での投資信託や保険の販売、法人向けとしてはM&Aのアドバイザリー業務などがある。2018年3月期第1四半期には前年同期比大幅減となり、株価低迷につながったものの、中長期的には成長が期待でき、「М&A助言などの手数料ビジネスの収益力は、『三井住友フィナンシャルグループ(8316)』よりも強くて高評価」(野村證券・高宮さん)。

 最後に、海外でのビジネス展開にも注目。国内銀行業務は、低金利政策と少子高齢化の影響を受けてジリ貧傾向にあるため、3メガバンクとも海外事業に力を入れているが「英ロイヤルバンク・オブ・スコットランドから北米でのホールセールバンキングを買収したことで、カナダと米国でのシェアが倍増しました。海外収益の伸びが期待できます」(野村證券・高宮さん)とのことだ。

メガバンク株を見る上で配当利回りだけ注目するのはNG!
自社株買いを含めた「総還元利回り」をチェックしよう

 なお、「みずほフィナンシャルグループ」株の魅力の一つが、高い配当利回りだ。3月まで社長だった佐藤康博・現会長は、配当の維持を常々強調しており、減配の可能性は低そう。配当目当ての長期目線で保有するならアリかもしれない。

 ただし、マネックス証券の大槻さん、野村證券の高宮さんともに共通の意見は、「みずほフィナンシャルグループ」を買うなら、代わりに「三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)」を買ったほうがいいということ。

 「『三菱UFJフィナンシャルグループ』は、海外にリテール部門を持っていることから、米国などの利上げによって利ザヤを稼げる環境が整います」(大槻さん)

 「三菱UFJフィナンシャルグループ」は表面的な配当利回りでは「みずほフィナンシャルグループ」に見劣りする。

 しかし、「みずほフィナンシャルグループ」を評価する高宮さんも「4年連続で年2000億円の自社株買いを行なっており、自社株買いを含めた『総還元利回り』(※配当金と自社株買いの合計を株価(時価総額)で割ることで算出)は4%台半ばになる。3メガバンクの中では最も高い水準です」と「三菱UFJフィナンシャルグループ」のほうを高く評価している。

 「三菱UFJフィナンシャルグループ」も、最低投資額は7万円程度と少額で買えるだけに、「みずほフィナンシャルグループ」にこだわらず、株価上昇の可能性が高い「三菱UFJフィナンシャルグループ」に乗り換えるのが得策といえそうだ。

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