ネット証券会社比較
【第53回】 2012年10月30日公開(2016年8月24日更新)
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ザイ・オンライン編集部

ネット証券の「無料チャート」はここまですごい!
知りたいこと別に大調査!

 ネット証券に口座を開くと、株などが取引できるだけでなく、さまざまな投資に関する情報が得られるようになることをご存じだろうか。最新のチャート機能や専門家のアドバイスなどが、なんと無料で提供されていることが多い。これを使わない手はない。

 今回は、最近新登場したり、リニューアルした株価ボード(レートやミニチャートの一覧ページ)や、ユニークなチャート機能を目的別に紹介する。すべて、ネット証券に口座さえあれば、無料で利用できるツールばかりを集めた。

たくさんの株価を一度に見たい →カブドットコム証券、松井証券

 最近登場した3つの株価ボードは、これまでの株価ボードにはなかったすごい技が使える。「株価ボード」は、大量の銘柄をあらかじめ登録しておき、表形式で株価をチェックするのが基本機能で、株価などの情報は、リアルタイムで更新される場合が多い。

 ここで紹介するのは、8月に登場した松井証券「新・株価ボード」。また、10月にはカブドットコム証券「カブボードフラッシュ」がリニューアルされた。それぞれの機能をまとめたのが【図表1】だ。

 【図表1】最新株価ボードの機能比較表
証券会社名 カブドットコム証券 松井証券
名称 カブボードフラッシュ 株価ボード
株価ボード登録数 18銘柄×10ページ
180銘柄
10銘柄×20ページ
200銘柄
気配一覧
ドラッグ&ドロップ
銘柄移動
チャート一覧
指標一覧 ×
騰落ビジュアル表示 ○(180銘柄) ○(100銘柄)
発注ボタン
登録銘柄入出力 CSV出力 ×
対応OS、ブラウザ Windows:IE、Firefox Windows:IE、Firefox
Mac OS X:Safari
「指標一覧」では登録銘柄について移動平均乖離率などの指標が表示される。

 この3つの株価ボードに共通する特長は、株価を一覧表示するだけでなく、気配、チャート、銘柄の騰落状況など、すべてワンクリックで一気に表示できる点だ【図表2】

【図表2】カブドットコム証券の「カブボードフラッシュ」でチャートを一斉に表示した画面。分足、日足、週足などの全銘柄切り替えもクリック一発。

 また、「HS Streamer」と「新・株価ボード」には、「ヒートマップ」という機能があり、騰落率や移動平均乖離率の状況が色分けして表示される【図表3】。上昇銘柄、下落銘柄が一目瞭然だ。

【図表3】エイチ・エス証券の「HS streamer」の「銘柄100」で「ヒートマップ」をONにした状態。松井証券の「新・株価ボード」にも同様の機能がある。

 たとえば、自動車株、海運株、銀行株など、業種ごとに銘柄を分けて登録しておけば、ヒートマップで見た時に、どの業種が元気かが一目でわかるだろう。

 このツールでは、銘柄の移動をドラッグ&ドロップでできる。後から登録した銘柄でも、同じ業種の銘柄のそばに簡単に移動できる。

 3つの株価ボードは、さまざまなブラウザで利用できる【図表1】。「HS Streamer」と「新・株価ボード」は、Mac OSのSafariにも対応している。「カブボードフラッシュ」は、スマートフォン(iPhone、Android)にも対応。また、公表されてはいないが、Google Cromeで試したところ、筆者のPC環境では利用できた。

カリスマトレーダーの解説が見たい →カブドットコム証券

カブドットコム証券「カブボード」の、「各種ボード(目的別自動設定)」がユニークだ。機能の1つである「新井式カブボード」には、「kabu.com信用買建ランキング」の銘柄中心にピックアップした18銘柄が登録されている【図表4】

 そんな人気銘柄について、カリスマ個人投資家として知られる新井邦宏氏が動画でテクニカル分析をもとに解説している。更新は「月1回以上」とそれほど頻度は高くないが、証券アナリストとはひと味違った新井氏の相場の見方は参考になるだろう。

【図表4】個人投資家の新井邦宏氏が、カブボードに登録された人気銘柄の動向についてテクニカル分析する動画が見られる。

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【関連記事】お宝銘柄をニュースに先んじて買う方法があった!【カブドットコム証券】「kabuステーション」を使え
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世界中の金融商品の値動きを1画面で見たい →楽天証券

 次に、国内外のさまざまな金融商品のトレンドをつかむ無料チャートツールを紹介しよう。日本株は世界中の金融商品の動向に左右されるので、投資情報としては重要だ。

楽天証券「楽天証券テクニカルチャート」は、最近のREIT指数の上昇、上海株の値下がり、穀物や金価格などが一気にチェックできるツールだ【図表5】。個別の日本株はもちろん、国内外の指数、先物/オプション、為替、債券、商品のチャートがすべて表示できる。さらに、その気になれば58種類ものテクニカルチャートを利用することができる。

【図表5】「楽天証券テクニカルチャート」は、表示できる商品数やテクニカル指標の数が非常に多い。

 ただし、海外指数などは地域によっては、表示が15分、20分遅延といった場合があるので注意が必要だ。リアルタイムのトレードには向かないかもしれないが、世界の相場の流れをつかみたいならこのツールがおすすめだ。

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手数料コースは申込み時に「超割コース」「ワンショットコース」「いちにち定額コース」の3つから選べるが「超割コース」が断然お得だ(申し込み後はいつでも手数料のコース変更可能)。ちなみに上記の手数料は「超割コース」の手数料。また、取引からニュース、投資情報、入出金などに使えるトレードツールの元祖「マーケットスピード」が有名。たとえば、「日経テレコン」では日経新聞の記事も読める。さらに、国内外の多彩な商品揃えも特長。投資信託が2000本以上と多く、米国や中国、アセアンなどの海外株式、海外ETF、金の積立投資もできるので長期的な分散投資にも便利。投資に役立つメールサービス「マーケットアロー」や毎日読める投資レポート&コラムは、投資の知力アップにおすすめだ。
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為替や中国株の動向をリアルタイムに知りたい →GMOクリック証券

 続いて、為替のチェックに適したネット証券をチェック。言うまでもないが、為替の動向は株価に大きな影響を与える。オススメは、GMOクリック証券「Platinum Chart」【図表6】。情報更新がリアルタイムで便利。このチャートは、FX口座(FXネオ)を開設すれば利用できる。FX取引をしなくても、口座開設をすればツールは利用可能だ。(「FXネオ」の詳細はこちら

【図表6】「Platinum Chart」「Platinum Chart CFD」では、為替や商品先物、海外指数などがリアルタイムでわかる上に、経済指標やニュースもまとめてチェックできる。

 「Platinum Chart」では、各国の通貨ペアの状況が見られる。最近では米ドル/円だけでなく、ユーロの動向も重要だが、ユーロ/円やユーロ/米ドルのチャートもリアルタイムで見られる。

 さらに、ニュースも同時に見られるため、深夜に米国指標が発表された場合もいち早く情報を入手可能。深夜取引をする先物トレーダーにもおすすめだ。

 「Platinum Chart」にはCFD版もある。たとえば、「上海A50」というCFD銘柄は、上海A株の指数先物(ドル換算)と同様の動きをする。このチャートを見れば、日本の日中立会に影響を与える上海株の動きがリアルタイムでチェックできる。

 CFDなので、株価指数だけでなく、原油や金、穀物など、さまざまな金融相場がチャートで見られる。また、指標・経済イベント一覧や速報も見られる。「Platinum Chart CFD」は、GMOクリック証券でCFD口座を開設すれば利用できる。

保有している銘柄の診断を見たい →松井証券、マネックス証券

 「自分が持っている銘柄はこれから上がりそう?」「これから上昇しそうな銘柄はどれ?」。そんな問いにチャートの形で答えてくれる無料ツールが「チャートフォリオ」だ。松井証券マネックス証券で利用できる。

 「チャートフォリオ」では、「もみあい」「急上昇」「下げ止まった?」など25通りのチャートパターンが表示されている。これらのパターンは、過去の株価の動きに基づいて分類されている。将来予測はできないが、現在のトレンドを知ることはできる。

 チャートパターンから銘柄を探したり、個別銘柄がどのチャートパターンに属するかを調べたりできる。【図表7】はで日経平均の状況を調べたところだ。10月26日時点では、「戻ってくる?」のチャート型に分類されていた。

【図表7】では各チャートパターンに属する銘柄数も表示されている。「リバウンド」(335銘柄)、「これから上昇?」(306銘柄)が多いことから、調査時点(10月26日)は、テクニカル的には相場が全体的に上げそうなムードだったと考えられる。

【図表7】マネックス証券の「チャートフォリオ」画面。調べた銘柄のチャートパターンが青い線で囲まれている。対象期間は、日足の1カ月、3カ月、6カ月から選択可能。
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【松井証券の特長】
他社にない個々のサービスは、目的を持って取引をする投資家にとって利用価値が高い。たとえば、現物株の手数料は一日定額制の場合、10万円以下は無料。また、デイトレード限定で手数料が無料になる「一日信用取引」、手数料が激安になる「一日先物取引」なども。多くの証券会社で不可能な一般信用取引の新規売建が幅広い銘柄で利用できる。また、各種特殊注文機能、無料トレードツール「ネットストックハイスピード」もあり、トレード積極派に役立つサービスやツールが充実している。投資情報では、他社では有料の「QUICKリサーチネット」が無料。チャートの形状から銘柄検索ができる「チャートフォリオ」、テーマ株探しに役立つ「テーマ投資ガイド」など、今が旬の銘柄を自分で探したい人にもおすすめ。
【関連記事】NISA口座は取扱商品と手数料で選べ!~金融機関選びのポイントから、最新キャンペーン情報、NISA口座開設の流れまで~①【カシコク選ぶ編】
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 今回紹介したチャートツールは、すべてネット証券に口座を開けば無料で使うことができる。

 ネット証券に口座を開くと、単に個別株の売買ができるだけなく、相場全体のトレンドを確認したり、世界経済の流れを知ることもできるのだ。豊富な情報源があなたの投資力アップに貢献することは間違いない。

(文/久保田正伸)

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