ネット証券会社比較
2015年9月4日公開(2016年5月26日更新)
久保田正伸

株価はなぜ上下するのか?
株価を動かす5つの要因と株の仕組みを知ろう!
ネット証券で見られる各種投資情報も紹介!
ネット証券を活用した株の初心者入門講座(3)

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株価はなぜ上下するのでしょうか? その仕組みを知らずして株の取引きはできません。今回は株価が動く5つのメカニズムとマーケットの観察方法について解説します。

*前回までのネット証券を活用した株の初心者入門講座

【第1回】あの株を3年前に10万円分買っておけば600万円に!株式投資の最大の魅力はやっぱり「値上がり益」。「配当」「株主優待」などの魅力と注意点も紹介!

【第2回】株を買うなら証券会社に口座が必要だ!いますぐネット証券に口座を開設する手順と、ネット証券の情報を賢く利用する方法を紹介!

3700銘柄が上場する4つの証券市場とは?

 株取引を行う前に株式市場の基礎知識を知っておきましょう。

 一般的に株取引の対象となるのが、上場企業と呼ばれる企業です。上場企業は、株主数や事業継続年数、純資産額など、たくさんの厳しい上場基準を満たすことで、証券取引所で有価証券(株券など)を売買することが承認されています。

 株式は「市場」(しじょう)で売買されます。一般の投資家が株取引を行う場合、口座開設した証券会社から、証券取引所の市場に売買注文を出します。

 現在、日本の現物株市場には4つの取引所があり【図表1】、約3700銘柄が上場しています。トヨタ自動車(7203)やソフトバンク(9984)など、多くの有名企業は東京証券取引所(東証)の1部市場に上場しています。一方、東証1部に比べて上場基準が緩やかな東証2部市場もあります。また、東証マザーズやJASDAQ市場は、新興市場と呼ばれています。

【図表1】取引所と市場の種類、上場銘柄数
取引所名 市場 銘柄数
東京証券取引所 東証一部 1897
東証二部 547
東証マザーズ 212
東証JASDAQ 821
名古屋証券取引所 第一部 146
第二部
セントレックス
福岡証券取引所 市場部 36
Q-Board
札幌証券取引所 市場部 16
アンビシャス
PTS(私設取引システム) 3650
※2015年8月17日時点、マネックス証券のスクリーニングによる。PTSはSBI証券で取引できるSBIジャパンネクストの例

 

 東証マザーズ市場は、市場第1部へのステップアップを視野に入れた成長企業向けの市場で、上場企業としては、ミクシィ(2121)やCYBERDYNE(7779)などが有名です。JASDAQは一定の事業規模や特徴のあるビジネスモデルを持つ成長企業が上場しており、マクドナルド(2702)や第一興商(7458)などが上場しています。

同じ局面でも買いたい人と売りたい人がいる不思議
~株価が動く理由(1)「需給」~

 ここからは株価が動く理由についてみていきましょう。

株価が上下に動く直接の理由は、売り手と買い手のバランスです。買い手が多ければ株価は上昇し、売り手が多ければ株価は下落します。このメカニズムは普通の商品でも同じです。そもそも同じ相場局面を見て「買いたい(将来上がる)」と思う人と、「売った方がいい(将来下がる)」と判断する人がいるのですから、不思議な感じもします。同じ局面でも人によって見え方が異なるのが相場なのです。

 この「買い手と売り手のバランス」は、「株式需給」(かぶしきじゅきゅう)とか「需給」(じゅきゅう)と呼ばれます。たとえば、「指数に採用されて株式需給が好転した」といった感じで使われます。これは、「指数に採用されることで市場の資金が流れ込み、買い手が増えた」という意味で、株価の上昇要因と考えられます。

 ここで実際にネット証券で取引されている注文状況を見てみましょう。【図表2】は取引時間中の2つの銘柄の「気配板」(けはいいた)です。気配板は、単に「板」(いた)と呼ばれることもあります。板を見ると、どの株価にどれだけ売買注文が出ているかがわかります。

  板を見る上で知っておきたい3つの用語を紹介します。

約定(やくじょう):売買が成立すること。
指値(さしね):売買価格を指定して注文すること。
成行(なりゆき):値段を指定せずに注文すること。注文を出した時点で一番有利な売買の相手と取引が成立します。同じ株価に別の人の指値注文が出ていた場合、成行注文は指値注文に優先して売買が成立します。

 【図表2】を見ると板に株価が表示されており、それぞれの株価の右側には買い指値の注文数量、左側には売り指値の注文数量が表示されています。一般的に成行注文はすぐに約定するため板上には表示されません。

【図表2】2つの気配板の例。ライブスター証券のトレードツール「livestarR」で表示される板

 ところで、【図表2】の左右の板を見比べると注文数量がだいぶ違うことに気づきませんか? 左の銘柄は売り買いともに大量の注文が入っている人気銘柄。右の銘柄は注文が閑散とした不人気銘柄です。こういった注文の量を「流動性」と言います。右側の板のような流動性の低い閑散銘柄では、取引参加者が少ない状況です。参加者が少なければ取引が活発に行われないので、自分が思った株価で取引できない可能性が高くなるので注意が必要です。

株価は企業の業績に連動する
~株価が動く理由(2)「企業」~

 株価を動かす2つめの要因は「企業業績」です。この企業業績が株価にもっとも大きな影響を与えると言われています。多くの投資家が企業の決算に注目する理由はここにあります。多くの投資家が「会社四季報」などを買うのは、企業業績の過去の推移や、今期・来期予想をチェックするためです。

 【図表3】は、トヨタ自動車(7203)の株価と利益(1株あたり利益:EPS=利益÷発行済株数)の推移をグラフ化したものです。利益と株価が連動している様子がわかります。一番右端の棒グラフは、今期予想です。前期よりも利益が伸長する予想が出ていますから、投資家は「株価も上昇するだろう」と期待し株価も上昇しているのです。

 その他、財務内容、将来性、事業のテーマがその時々に合っているかといった点も株価に影響します。たとえば、「バイオ関連」「ロボット」「介護」など、将来性がある事業テーマという世の中の風潮になれば、皆が注目する度合いが高くなるため、その企業の実力(業績)以上に株が買われることもあります。現在(9月4日)はマイナンバーの導入が決まったことを受けて、マイナンバー関連の銘柄が注目されています。

*関連記事『いまの上昇相場で新たに狙うのはマイナンバー関連の7銘柄だ!』

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