ネット証券会社比較
2016年2月18日公開(2016年10月17日更新)
肥後 紀子

【スマホ株アプリ最新情報・2016年版】
ネット証券8社のスマホ用株アプリを徹底比較!
「銘柄選び」「売買注文」「入出金」の機能をチェック!

 ネット証券のスマートフォン用株取引アプリは、当初こそ「PC用サイト・ツールを使えないときのサブツール」という位置づけだったが、その後どんどん進化。今や、証券会社によっては「メインの取引ツール」としてもおすすめできそうなほど、機能も使い勝手も向上している。

 今回は、主なネット証券8社(SBI証券岡三オンライン証券カブドットコム証券GMOクリック証券松井証券マネックス証券ライブスター証券楽天証券)のスマホ株アプリについて、何ができて何ができないのかを手徹底比較してみた。「メインで使う」という観点から、「銘柄探し」「取引(売買注文)」「入出金」の3つのポイントでチェックした(記事中のデータは2016年2月15日時点)。

■今回調査したスマートフォン用株取引アプリ
 証券会社
※クリックで詳細記事へ
アプリ名 アイコン 公式サイト
SBI証券
HYPER 株アプリ
アプリアイコン
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楽天証券
iSPEED
アプリアイコン
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松井証券
株Touch
アプリアイコン
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マネックス証券
マネックストレーダーフォン
アプリアイコン
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カブドットコム証券
kabu.com for Android
アプリアイコン
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GMOクリック証券
株roid
アプリアイコン
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ライブスター証券
livestar S
アプリアイコン
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岡三オンライン証券
岡三株スマホ(Android向け)
アプリアイコン
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※なお、記事の内容はすべてAndroid向けアプリに基づいている。岡三オンライン証券とGMOクリック証券では、Android向けとiOS向けでアプリ自体が異なり、特に岡三オンライン証券のiOS向け日本株取引アプリ(岡三ネットトレーダースマホ)はAndroid向けアプリとは機能が大きく異なる。それ以外のネット証券のアプリは、Android版とiOS版で基本的には同じ機能を提供しているが、詳細については、各ネット証券の取扱い説明ページを参照のこと。

【目次】(クリックで該当する情報へ移動します)
 ▼NISA取引、銘柄登録数、PC同期、会社四季報
 ▼チャート、テクニカル指標、トレンドライン描画
 ▼対応日本株取引、特殊注文対応、板注文・スピード注文機能
 ▼入出金機能
 ▼指数、為替レート
 ▼まとめ

【NISA取引】【銘柄登録数】【PC同期】【会社四季報】で比較
銘柄探しでは登録銘柄のPCとの連携機能も重要

 3つのポイントに入る前に、まずはNISA口座での取引ができるかどうかをチェックしておこう。NISAの非課税枠内で取引する人にとっては、アプリがNISA非対応では話にならないからだ。

  2014年のNISAスタート直後は、NISA口座での取引には対応していないスマホ株アプリがほとんどだったが、現在はSBI証券岡三オンライン証券カブドットコム証券松井証券楽天証券の各アプリでNISA口座での取引が可能となっている。

SBI証券「HYPER株アプリ」で「スマートグリッド」のキーワードで銘柄検索したときの画面

 さて、各社のスマホ株アプリとも、企業名や銘柄コードを入力すれば銘柄を検索できる。SBI証券GMOクリック証券マネックス証券の3社のアプリは、キーワード検索(たとえば「家電」と入れると「ビックカメラ」や「ヤマダ電機」が検索されるなど。検索結果は各社で異なる)にも対応している。しかし、残念ながら本格的なスクリーニング機能を備えているアプリはない。

 スクリーニング機能はいずれは追加される可能性が高そうだが、今のところはスクリーニングは時間のあるときにPCサイトやPC用のツールで行なって、アプリではPCで探した情報を活用して取引するということになるだろう。

 そうなると、PCサイトもしくはPC用トレーディングツールとスマホ株アプリ間での登録銘柄の同期機能が重要になる。同期ができれば、PCでスクリーニングして登録した銘柄を、スマホでチェックして取引できるからだ。PCとスマホ間での登録銘柄の共有が可能なのはSBI証券岡三オンライン証券カブドットコム証券GMOクリック証券マネックス証券楽天証券。1月23日から同期が可能になったSBI証券の場合は、PCサイトで共有の手続きをする必要がある。

松井証券「株touch」で新高値のランキングを表示

 なおランキング情報は、どのネット証券のアプリでも充実している。市場別の値上がり・値下がり銘柄や出来高急増銘柄、新高値更新銘柄など、各種ランキングから買いたい銘柄を探すことはできそうだ。

 ランキングなどで気になる銘柄を見つけたら、まず銘柄情報を確認する人が多いだろう。ネット証券のPCサイトでは、会社四季報やロイター、QUICKなどが提供する企業概要や財務情報を閲覧できるが、アプリの場合、会社四季報のデータを見られるのはSBI証券カブドットコム証券楽天証券の3社のみ。

GMOクリック証券のアプリは、四季報ではないが業績などのデータは閲覧可能だ。個別銘柄のニュースや株価の詳細は、8社すべてのアプリで提供している。

■NISA取引、銘柄登録数、会社四季報
 証券会社
※クリックで詳細記事へ
NISA取引 銘柄登録数 PC同期 会社四季報
SBI証券
10000 ×
楽天証券
1000
松井証券
400 × ×
マネックス証券
× 900 ×
カブドットコム証券
180
GMOクリック証券
×
(照会のみ)
1000 ×
(業績・財務情報閲覧可)
ライブスター証券
×
(照会のみ
600 × ×
岡三オンライン証券
2000 ×

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【チャート】【テクニカル指標】【トレンドライン描画】で比較
個別銘柄のチャートやテクニカル指標は8社でみられる

 また、個別銘柄のチャートやテクニカル指標も、いずれのアプリでも確認できる。ほとんどのアプリで、大きくて見やすい横画面表示にも対応。移動平均線やRSI、ボリンジャーバンド、ストキャスティクスなど数種類以上のテクニカル指標も表示可能で、特にカブドットコム証券楽天証券ではその数が充実している。

■各社のチャート画面
※スマホからの閲覧でチャート画像が小さい場合は、画像クリックで拡大

 さらに、SBI証券松井証券楽天証券のアプリでは、チャート画面にトレンドラインを自由に描画できて、簡単なテクニカル分析もアプリで行なえる。他に、GMOクリック証券松井証券では、日経平均株価や他の個別銘柄との比較チャートも表示できて便利だ。

■テクニカル指標、トレンドライン描画
 証券会社
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テクニカル指標 トレンドライン描画
SBI証券
8種類
楽天証券
15種類
松井証券
11種類
マネックス証券
8種類 ×
カブドットコム証券
26種類 ×
GMOクリック証券
6種類 ×
ライブスター証券
8種類 ×
岡三オンライン証券
7種類 ×

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【対応日本株取引】【特殊注文対応】【板注文・スピード注文】で比較
素早く注文できるかが重要。逆指値は7社で可能

 次に、取引(売買注文)の機能を見ていこう。まず確かめておきたいのは、PCで利用できるすべての日本株取引に対応しているかどうか。現物取引と信用取引には、いずれのネット証券のアプリも対応している。ただし、信用取引では現渡や現引、建玉の一括返済には未対応という証券会社もあるので注意したい。

カブドットコム証券「kabu.com for Android」では、逆指値やトレーリングストップ、W指値などの特殊注文が可能

 ネット証券各社が独自に扱っている取引を、スマホ株アプリからも使いたい人もいるだろう。SBI証券のアプリではPTS取引(私設取引)や日計り信用取引にも対応、松井証券のアプリも一日信用取引に対応している。さらに、楽天証券でも2月6日から一般信用の日計り取引のサービス(いちにち信用、特別空売り)を開始したが、スマホアプリのほうでも同日から取引に対応済みだ。また、PCサイトでは単元未満株の売買が可能なネット証券が複数あるが、アプリで単元未満株を売買できるのはカブドットコム証券だけとなっている。

 アプリからの売買注文では、逆指値やOCO(追跡指値、W指値など)といった特殊注文が使えるのかどうかも気になるが、PCサイト・ツールで使える特殊注文の多くは、アプリでも使える場合が多い。特に、最もよく使われる特殊注文である逆指値は、岡三オンライン証券を除くすべてのアプリで利用可能だ。

 一方、スマホだからこそニーズが高そうなのが、板注文スピード注文だ。事前にいくつかの項目を設定しておけば、1~2回程度のタップ操作で発注操作が完了する。外出先などで急いで発注したいときには便利な機能と言えるだろう。SBI証券GMOクリック証券松井証券ライブスター証券楽天証券の5社では、両方もしくはいずれかの注文に対応している。

■対応日本株取引、特殊注文対応、スピード注文・板注文
 証券会社
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対応日本株取引 特殊注文対応 スピード注文
・板注文
SBI証券
現物、信用(制度、一般、一日)、PTS 逆指値、IOC
楽天証券
現物、信用(制度、いちにち、特別空売り) 逆指値、逆指値付通常注文
松井証券
現物、信用(制度、無期限、一日) 逆指値、追跡指値、返済予約
マネックス証券
現物、信用(現引・現渡不可) 逆指値、ツイン指値、2WAY注文 ×
カブドットコム証券
現物、信用(制度、一般般)、プチ株 逆指値、トレーリングストップ、W指値、Uターン注文など ×
GMOクリック証券
現物、信用 逆指値、IOC
ライブスター証券
現物、信用 逆指値、OCO、IFD
岡三オンライン証券
現物、信用 なし ×

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【入手金機能】で比較
多くのアプリにある入出金用ボタンだが、
押した後の使い勝手には差がある

ライブスター証券「livestar S」は、入出金がアプリ内でスムーズにできる

 アプリをメイン取引のツールと考えると、入出金操作もスムーズに行えるのが望ましい。多くのアプリで入出金用のボタンを用意しているが、ボタンをタップした後の操作はアプリによって若干違いがある。各社の操作の流れについて見ていこう。

 アプリ内でスムーズに入出金操作ができるのはSBI証券岡三オンライン証券カブドットコム証券ライブスター証券楽天証券は、入出金ボタンを押すとスマホサイトに遷移するが、入出金ページが直接表示されるので、それほど面倒を感じない。

 一方、松井証券の場合は、ガラケー向けサイトの入出金ページに移動する。GMOクリック証券は即時入金ボタンのみで出金には未対応。マネックス証券は、現状では入出金ボタンそのものが用意されておらずアプリからの入出金操作には未対応だ。

■入出金
 証券会社
※クリックで詳細記事へ
入出金ボタンをクリック後の操作
SBI証券
アプリ内で操作完了
楽天証券
証券会社スマホサイト入出金ページへ
松井証券
証券会社ガラケーサイト入出金ページへ
マネックス証券
(入出金ボタンなし)
カブドットコム証券
アプリ内で操作完了
GMOクリック証券
金融機関サイトへ(出金は未対応)
ライブスター証券
金融機関サイトへ
岡三オンライン証券
アプリ内で操作完了

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【指数】【為替レート】で比較
国内外の指数や為替レートなど
マーケット情報を収集するツールとしても使い道は広い

 ここまでは、日本株を取引するためのツールとしてのアプリの機能や使い勝手を見てきた。けれども、日経平均株価やNYダウといった国内外の指数、ドル・円やユーロ・円などの為替レートをチェックしたり、マーケット全体のニュースを見るためだけでもネット証券のスマホ株取引アプリは大いに使える。最後は、マーケットの情報を得るためのツールとしての実力をチェックしたい。

 どのネット証券のアプリでも、「マーケット」などの名称で代表的な指数や指標、為替レート、ニュース、そして前述のランキング情報をチェックできるページを用意している。ただ、細かく見ていくと、表示される情報はアプリごとに違いがある。

 たとえば、日経平均株価やTOPIXはどこのアプリでも見られるが、日経平均株価先物は表示されないアプリもある。NYダウなど海外の指数を豊富に掲載しているのは、SBI証券GMOクリック証券松井証券楽天証券のアプリだ。

 また、指数の表示も数字だけのところもあれば、チャートまで表示できるところもある。SBI証券楽天証券は、国内の代表的な指数に加えてNYダウなどもチャートで見られて、しかも日足や週足、月足などの表示の切り替えもできる。

 為替レートの表示も各社でさまざまだ。代表的な通貨のレートが数多く表示されるのは、SBI証券GMOクリック証券松井証券マネックス証券楽天証券の5社のアプリ。SBI証券、楽天証券の場合は、指数も為替レートも見たいものだけを表示する編集機能も用意されている。

■指数、為替レート
 証券会社
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指数 為替レート
国内 海外
SBI証券
11種類 9種類 9ペア
楽天証券
7種類  16種類
22ペア
松井証券
7種類 13種類 10ペア
マネックス証券
7種類 × 13ペア
カブドットコム証券
9種類 1種類 2ペア
GMOクリック証券
8種類 9種類 14ペア
ライブスター証券
10種類 × ×
岡三オンライン証券
 14種類
1種類 ×

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【まとめ】
スマホ用株取引アプリを、単なる売買用ツールではなく
マーケット情報ツールとして活用しよう!

 ここまで検証してきた内容を、比較しやすいように1枚の表にまとめてみた(画像クリックで拡大)。取引ツールは、人によって合う合わないがあるのでひとつの株アプリをおすすめするのは難しいが、この表があれば自分に合った株アプリを見つけることができるだろう。

 単に売買するだけの取引ツールとして考えれば、普段利用するネット証券のアプリをインストールしておくだけでよいが、マーケット情報ツールとしてとらえると、取引の有無に関わらず知りたい情報がわかりやすく表示されるアプリを選んだほうがいい。

 とはいえ、最終的には自分で実際に操作して使い勝手を確かめるのが一番だ。楽天証券以外のアプリは、使用するにはすべてログインが必要になるので口座開設する必要があるが、どのアプリも利用料は一切かからない。今回の記事を読んで気になるアプリがあれば、口座開設してインストールしてみることをおすすめする。

■今回調査したスマートフォン用株取引アプリ
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ネット証券最大手。手頃な手数料はもちろん、痒いところに手が届くような豊富なサービスにも注目したい。投資信託の数は2000本超でダントツ。IPOの取扱い数は、大手証券会社を抜いてトップPTS取引(私設取引システム)も利用可能で、一般的な取引所より有利な価格で株取引できる場合もある。海外株式は、米国、中国、ロシアのほか、アセアン株式も取り扱うなど、とにかく商品の種類が豊富だ。米国株は、2016年7月の値下げにより手数料が最低5ドルから取引可能になった。低コストで幅広い金融商品に投資したい人には、必須の証券会社と言えるだろう。
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