その状況を上司のBさんに報告したところ、

「どうしてそんな失礼な対応しかできないのだ。しっかりしてくれよ」

 とお叱りを受ける始末。ちなみに営業同行に関しては2週間前にBさんのスケジュールをUさんがおさえて、打ち合わせも行いました。忘れっぽいタイプであることは認識しているので、訪問日時と場所など事細かに伝えたはずでした。

 それでも不安なUさんは前日に「明日の営業同行、よろしくお願いします」と確認の意味で、リマインドメールで時間と場所も詳しく伝えましたので、「これで大丈夫…」と安心していたのですが、Bさんは忘れてしまったようです。Uさんからすれば「忘れてしまい、ゴメン」くらいのお詫びの言葉がほしい状況なのですが、そのような姿勢は微塵も感じません。

「上司が忘れるような仕事の依頼をした部下が悪い」

 と上司のBさんは思っているようです。

 ただ、このように忘れてしまうなら一緒に仕事ができないと、Uさんは上司のBさんと関わらないようにし始めました。でも、これでいいのでしょうか?

忘れっぽい上司をうまく手なずける「3つの工夫」

 このUさんの悩みに同調してきたのが管理部門に勤務しているEさん(26歳)。ちなみにEさんの上司は年がとても離れたMさん(52歳)です。管理部門での経験が長く、業務に精通しているのですが、部下と関わる仕事を「頻繁に忘れてしまうことがある」と評判の人物。先週もEさんに指示した資料作成のことをすっかり忘れて、

「ご依頼いただいた資料が完成したので確認いただけますか?」

 と声をかけたところ、「そんな資料は依頼した覚えがないな」との回答が返ってきました。ちなみに資料作成の依頼はメールでされたので「ちゃんと頼んだじゃないですか!忘れないでくださいよ」と文句を言うことも十分可能でした。ただ、それをすれば、

「その言い方は上司に対して失礼じゃないか。改めなさい」

 とお叱りが飛んでくるのが明らかでした。