国際社会で活躍するための英語、と聞くと、“ネイティブ並みに流暢で、ハイレベル”といったイメージを持っている人が多いのではないだろうか。「グローバルエリートが使う英語も、実は高校までの英語とさほど変わりません。ただ、ちょっとしたコツは必要です」と話す新条正恵さんは、外資系銀行でヴァイス・プレジデントとして世界の金融エグゼクティブと働いた経験を持つ。連載第9回目は、『会計プロフェッショナルの英単語100』から、ビジネス英語の専門用語の学び方を紹介する。
主人公が自分と同じ業界で働いている映画や海外ドラマを
英語字幕で見る
本連載第3回目の「ビジネスパーソンが覚えるべき英単語は業界用語のみ!」で、グローバルな環境で働く場合に業界で使われている専門用語を覚えることの大切さについてご紹介しました。ビジネス英語として使われている単語も一般的には2000~3000語レベルですが、業界で使われている“共通言語”については知っておかないと、仕事に差し支えることがあるからです。
金融、医療、ITに代表される業界では、近年使われるようになった専門用語の多くが、英語からカタカナ語となり使われているケースがあるため、覚える単語は多くありません。それどころか、専門用語をすでに知っていたおかげでいきなり海外に行っても意思疎通ができた、ということもあります。
ビジネスパーソンが英語脳にスイッチするためにオススメしている方法の一つとして、「主人公が自分と同じ業界で働いている映画や海外ドラマを英語字幕で見る」があります。私のクライアントで歯科医の方は、毎日医療ドラマを見ることにしたそうですが、医薬品名や手術用語などは日本でもそのまま使われている用語が多いため、いきなり日本語字幕なしで見ても「おおまかな流れも理解できた」そうです。