面接時に「ここ、ヤバいかも…」
と思われるポイント
さらに注目したいのは、その次に多い辞退理由「職場・店長・社員・面接者の雰囲気が悪かった」(4位)、「別の仕事のほうが、雰囲気がよかった」(5位)です。ほとんどの内定辞退は、後日の電話連絡やドタキャンで明らかになるケースがほとんどです。しかし、じつは多くの求職者はその場で口に出すことはないにしても、面接で職場を訪れている最中に「(ここで働くのはやめておこう…)」と判断しているのかもしれません。
以前の記事で、外食・小売では約半数の応募者が事前に下見に来ているというデータを確認したことがありました。これは裏を返せば、残りの半数にとっては「面接こそが初めての下見の機会である」ということです。容易に下見がしづらい非店舗型の職場であれば、面接時の印象はなおさら大きなウエイトを占めることになるでしょう。
実際、応募者は職場の雰囲気やスタッフ間のコミュニケーションの様子、清掃が行き届いているかなどを細かくチェックしています。「an」の調査の「面接のとき、『この職場大丈夫かな?』と気になってしまうのは?」という質問では、次のような結果が出ています。
■面接のときに求職者に不安を与える要因
これらの点は、店長の努力次第でどれだけでも改善できるポイントです。「面接中に怒号が聞こえる」というのは論外ですが、清掃などは明日からでも実践できるはずです。店内だけでなく、バックヤードやトイレが汚いのも、心象としてはかなりのマイナスポイントです。
また、標語やノルマが壁にたくさん貼ってあると、「いかにも厳しそうな職場」という印象を与え、応募者を尻込みさせてしまうようです。