店長は求職者に「見られている」

店長は面接を「する側」であると同時に、「される側」でもあります。つまり、「選ぶ側」でもあり「選ばれる側」でもあるということです。複数の職場に応募している求職者が多い時代ですから、「この店長はあの店長よりも面接の応対が雑だな」「あの店長のほうが説明がわかりやすかったな」などという具合に〝比較〟される可能性すらあるのです。

では、面接のときにどのような応対をすれば、好印象を持ってもらえるのでしょうか? 「面接のとき『こんな面接者だったらうれしい』と思うのは?」という質問に対する回答データをまとめました。

■求職者が評価する面接者の特徴

アルバイトとして働いてみたくなる面接のポイントは3つ。「リラックスできる雰囲気」「説明の丁寧さ」「人柄を見ようとする態度」です。

雰囲気づくりについて言えば、面接の場所を工夫するなども1つでしょう。ある店長さんは、アルバイトの面接をするときに、慌ただしい店舗内の控え室ではなく、近くの落ち着いたカフェに移動するようにしているそうです。

説明の丁寧さについては、仕事の全体像をなるべく現実に沿ったかたちで伝えるということが、その後の離職を防止するという観点からも、非常に重要です。

また、経歴や条件ばかり尋ねるのではなく、その人がどんな人なのかに興味を持つことも大切です。履歴書を見てとおりいっぺんの質問をするだけではなく、相手の顔を見ながら、趣味や関心事などの価値観にも目を向けるようにしましょう。一見必要のない情報であっても、「あなたに興味を持っています」という態度を示すことは、相手への印象を大きく左右します。

まとめ
□4人に1人が内定辞退している
□面接は最大の下見。職場は隅々まできれいにする
□店長は見られている。「選ばれる」ような応対をこころがける