直接、お世話することだけが介護ではない

Fさんは「一緒に暮らすのはもう無理だった。後悔はないけれど、申し訳なさは残る」と、息子のために義母を犠牲にしたという思いもあるそうです。

最近は晩婚のカップルや高齢出産が増え、出産・育児と介護が重なるダブルケアの家庭が少なくありません。
どちらを優先するか、悩む方も多いことでしょう。

その場合、私はいつも、「自分の家族を優先してください」と言います。
Fさんのような医療関係者であっても親の介護はむずかしいものです。
子育てが中途半端になるより、介護は外部にゆだねたほうが共倒れにならずに済みます。

●ポイント
ダブルケアの場合は両方を抱え込まず、自分の家族を優先しましょう。

また、直接、世話をすることだけが介護ではありません。
自分たちの生活を守りながら、サ高住や介護サービスを利用するのも立派な介護です。

さまざまな制度を活用しながら、親にとっても自分にとっても無理のない方法を取るのが一番です。