総務、人事が今すぐにできることは
「退社時間」と「昼食」の把握

 個人でできる食事改善方法をお伝えしてきましたが、では、職場はどのようにサポートすればよいのでしょうか。総務、人事にできることを考えてみましょう。

 社員が朝食をちゃんと食べているか、リズムが乱れていないか、をいちいち確認してするのは難しいですよね。朝活や仕事終わりのジムによって食生活が乱れていたとしても、それは本人の課題です。

 ですが、会社として、研修を企画したり、朝活を導入したりする際に、それをすることによって前後の食事時間が乱れないか、食事をとるスキマ時間があるかを考えるのは大切なことではないでしょうか。当たり前のように本人任せにするのではなく、総務が仕事のタイムマネジメントの中で食事時間も抱き合わせで考えることは、社員の健康を守ることにもつながりますし、規則正しく食事を摂ることを意識付けるきっかけにもなります。

 また、勤怠表を見て会社を出るのが22時を過ぎている場合には、夕食の時間がずれこみ、朝食を欠食するケースが多くなります。こうしたことは部署やチームごとに傾向があると思いますが、そうした部署に対しては1日の中心軸となる昼食が休憩時間も含めて確保されているかチェックしましょう。

 朝昼晩ときちんと食べるのが理想だとしても、実際には、朝食を摂る時間があってもパンとコーヒーで済ませる人もいます。朝食の話と矛盾するようですが、現実的には、多くのビジネスパーソンにとって、帳尻を合わせやすいのは朝でも夜でもなく、昼の時間。ランチをしっかり食べる時間があれば、極端にタンパク質が不足する、ということも少なくなるはずです。せめてここだけは死守できる枠組みがあると安心ですね。

(栄養士・食事カウンセラー 笠井奈津子)