カロリー制限ダイエットで
痩せない人、リバウンドする人が多い理由
食べ過ぎたらどうなるか…もちろん、太りますよね。でも、食事量が少なすぎても“太りやすい”からだになったり、倦怠感や片頭痛、不眠などのトラブルを引き起こすことがあります。
「1日○○kcal以下にしているのに痩せない」とぼやくクライアントの多くは、確かにその数値を厳守してはいるものの、炭水化物ばかりであったり、野菜の量は多いけれどタンパク質が不足していたりと、何かしら“クセ”のある食生活を送っています。
私自身、ダイエット指導時にカロリー制限をすることがあるかというと、ほとんどゼロに近いといえます。
では、カロリー計算をすることには意味がないのでしょうか。もちろん、そんなことはありません。
カロリーを指導の軸に置かないのは、
・クライアントがその方法ではすでにダイエットに失敗している
・カロリーにとらわれることで、バランスよく食べることができなくなっている
ことが大きな理由ですが、「自分は1日にどれくらいのカロリーを摂取してもいいのか」の目安を知っておくこと自体は、ダイエットを成功させるために有益な“情報”だと思っています。
なぜならば、特に根拠があるわけでもなく、ダイエットといったらこのくらいかな、といきなり1日1600kcal以下など極端な目標値を設定する方が少なくないからです。女性であれば「1日1200kcalにしています」と言われることすらあります。誰だって、一度は思いますよね。食べ過ぎて太るんだから、カロリーを抑えたら痩せるんじゃないの?と。
でも、実際に日常生活を送りながら1600kcal以下にするのは大変で、そう長くは続きません。なんとか1ヵ月頑張って3kg落ちたけど、元の食生活に戻したら4、5kg増えた、なんてリバウンドをした話は、もう本当に山のように聞きます。